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社会人として働きながら大学院進学を目指す方はこんな悩みはありませんか?
✔ どの大学院を受けるか悩んでいる
✔ 大学院を選ぶための基準が知りたい
✔ 各大学院の入試時期を比較したい
そこで本記事では、社会人が大学院を選ぶ際のポイントを解説します。記事を読むメリットは次のとおりです。
〇 大学院の選び方が分かる
〇 大学院ごとの入試時期を比較できる
具体的には、アドミッションポリシーや教授の顔ぶれ、開講時間など、大学院選びで重要な7つのポイントを紹介。筆者自身の大学院進学の経験を元にした内容なので、働きながら大学院を目指す方は参考にしてみてください。
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社会人の大学院の選び方

働きながら大学院に進学する社会人の数は年々増加。なかでも国内MBA取得を目的とする「ビジネススクール」へ進学する方が多く、仕事と両立ができる夜間開講型のコースに人気が集中しています。それをふまえて、夜間開講型のビジネススクールを設置する大学院も沢山あるのが現状です。
進学を検討する社会人にとって選択肢が多いのはうれしいものの、どの大学院を受験しようか決めにくいのも事実。そこで大学院での学びを充実させるために、社会人向けに大学院の選び方を解説します。
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アドミッションポリシー

大学院を目指す際にやりがちなのが、「ネームバリューで進学先を決める」ことです。「誰もが知っている有名大学なら間違いない」と考えているのかもしれませんが、実は大きな誤り。大学院進学は「修了資格」を得るだけが目的ではないからです。何を学んで今後のキャリアにどう生かすかが重要になります。
有名大学院に進学したものの、求めていた知識が得られなければ、大学院での2年間が無駄になってしまいます。必要な知識を得てキャリアの可能性を広げるためにも、大学院や研究科の方針、得られるスキルを確認することが重要になります。それを知るための鍵が「アドミッション・ポリシー」です。

アドミッション・ポリシーとは「入学者受け入れ方針」のこと。
大学院によっては研究科ごとに設定しているところもあります。アドミッション・ポリシーには、大学側がどんなタイプの人材をどのように育てていきたいかが示されています。大学院設立の精神や目指す方向性も記載されており、校風やビジョンも確認できます。
そのほか大学院が公開するポリシーには、「ディプロマ・ポリシー」と「カリキュラム・ポリシー」があります。
【ディプロマ・ポリシー】
修了認定・学位授与に関する方針
【カリキュラム・ポリシー】
教育課程編成・実施の方針
アドミッション・ポリシーを含めた上記3つのポリシーを確認すれば、大学院や研究科の教育理念が把握できます。大学院を選ぶ際は上記ポリシーを確認して、自分が学びたいことや目指すキャリアとの関係を確認しておきましょう。

志望校が複数ある場合は、大学院ごとのポリシーを比較するのがおすすめ。
大学院や研究科ごとに学び方のスタイルや目指す方向性は大きく異なるからです。最初から一校に決め打ちしてしまうと、より良い進学先を見落とす可能性があるので注意しましょう。
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教授陣の顔ぶれ

大学院が目指す教育の方向性と「教授陣の顔ぶれ」はリンクしています。そのため在籍している教授陣をみれば、大学院や研究科の特徴がつかめます。アカデミックな教授が揃う大学なら研究内容を掘り下げて学べる可能性が高いですし、ビジネス経験豊富な教授が多ければ実務的な内容を学べる可能性が高いです。

注意すべきは、同じ研究科の教授同士でも専門分野は大きく異なること。
たとえば国際協力分野の研究科では、政治学系と文科系の教授で研究内容がまったく異なります。希望する大学院や研究科に所属する教授が、どの系統に属しているか事前に調べておきましょう。
有名大学院に在籍する教授の多くは著作物を出しています。専門分野や研究内容を把握する上でも、教授の著作物を何冊か読むことをおすすめします。
ただし、特定の教授にこだわりすぎてもいけません。大学院では幅広い知識の習得が求められる場所です。一人の教授に傾倒しすぎると学びの範囲を狭めてしまう可能性があります。

教授は専門知識を有する一種の「教材」です。
知識を多く得たいなら、さまざまな教授から指導を受けられる大学院を選択しましょう。
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開講時間と授業形態

大学院の選び方においては「授業の開講時間」も重要なポイント。今の職場を辞めるか否かに直結するからです。社会人が大学院へ進学する場合、次のいずれかのパターンを選ぶ形になります。
・夜間開講制(平日夜間および休日)
・全日制(平日昼間)
・昼夜開講制(上記の両方)
修士課程に通う場合、会社を2年間休職できるなら「全日制」や「昼夜開講制」に通えます。しかしそうでない場合は「夜間開講制」を選ぶしかありません。夜間開講制の大学院は、平日夜間と土曜(大学院によって日曜も)に授業を行っているので、会社を辞めずに進学できます。

そのため、大半の社会人は「夜間開講制」を選択しています。
また社会人にとっては、大学院の「授業形態」も重要な判断材料。仕事の都合によって通学が難しい時もあるからです。オンライン授業に対応している大学院であれば、転勤や出張が発生しても講義を受け続けられます。
オンデマンド授業を導入している大学院なら、空いた時間で視聴できるので、仕事が忙しく決まった時間に講義を受けられない方でも学習を継続できるメリットがあります。

授業形態を確認するには、大学院の「シラバス」を見るのがおすすめ。
開講科目はもちろん、教科書や授業の進め方、評価方法まで記載されています。レクチャー中心かディスカッション中心か、オンラインか対面か、レポート提出や試験か、より具体的な履修イメージをつかむのに役立ちます。
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キャンパスの立地と施設環境

大学院を選ぶ際は「キャンパスの立地と施設環境」も確認しましょう。職場や自宅からキャンパスまでの物理的な距離は、学習の継続可能性に直結するからです。

「夜間開講制」大学院における平日の授業は、概ね18時~19時にスタート。
終業時刻(定時)が18時の会社に勤務する方で、平日の授業開始が18時30分の場合、職場から30分以内で通える立地でないと授業開始に間に合いません。平日夜間の授業時間は2コマで3時間程度の大学院が大半。授業終了は21時~22時です。

帰宅後も授業の復習や予習のため、即就寝とはいきません。
修士課程では毎週、レポート作成や論文要約などの課題が課されます。平日は4~5時間しか睡眠がとれない日もしばしば。そういった理由からも社会人が大学院に通う上で、キャンパスの立地はとても重要。無理なく学習を継続できるよう、職場や自宅から30分~1時間以内で通える立地の大学院を選びましょう。
そのほか、学術論文や参考文献の資料を集めやすい環境であることも大学院選びのポイント。

特に大学図書館の充実度(所蔵する資料の質や量)は事前に確認しておきましょう。都心部にサテライト校舎があることを売りにする大学院もありますが、研究で使用するのに十分な著書や資料があるとは限りません。自習室や学生同士でディベートできる個室の有無も大事なポイントです。
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ゼミの在り方

大学院で学ぶ醍醐味の一つともいえる「ゼミ」。個々の学生に担当教授がついて指導するのが一般的です。各々が設定したテーマに沿って研究を進め、発表や討論を重ねて内容を深めていきます。修士課程では、修了までの間、担当教授と二人三脚で研究を進めることになるので、「ゼミの在り方」は大学院選びの重要なポイントです。

ゼミが割り振られるタイミングは主に2つ。
【ゼミが割り振られるタイミング】
・修士1年次に振り分けられる
・修士2年次から選択できる
大学院や研究科によってタイミングは異なりますが、学びたい分野や研究テーマが決まっている場合は、1年次からゼミで学べるほうがよいです。ある程度、大学院で学んでから研究テーマを決めたい場合は、2年次でゼミを選択するほうがミスマッチを防げます。

学生側が希望を出せなかったりする場合もあるので注意しましょう。
なお、修士論文を書くにはゼミに入って教授の指導を受けなければなりません。ゼミの人数は最大6人程度が目安。それ以上の規模の場合、「課題研究」や「ビジネスプラン」の提出を修了要件とするケースが多いです。
【少人数のゼミ】
・教授との接点が近い
・アカデミックな研究が中心
・専門性を追求できる
【大人数のゼミ】
・ゼミ生同士の交流が盛ん
・より実務的な研究が中心
・ディスカッションが深まる
そのため、ゼミの定員数による違いを把握しておくことも重要。開催の頻度や個人面談の機会がどの程度あるのかもひとつの判断材料になります。
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修了要件と博士課程の有無

「修了要件」は、大学院の選び方における最重要ポイント。修了要件が「修士論文」の場合、研究活動や執筆作業にかなりの時間と労力を要するため、進学には相応の覚悟が求められます。

大学院の修了要件は、大学院や研究科によって主に4つに分かれます。
修了要件 | 内容 |
---|---|
修士論文 | ・研究成果を発表するための学術論文 ・口頭試問や発表審査を経て合格となる |
ビジネス プラン | ・MBAなど専門職大学院に多い ・事業の内容や目標、達成プランを構築 |
課題研究 | ・特定の課題に対し、解決に向けた調査研究を行う ・実務的な内容をまとめ、研究成果として発表する |
事例研究 | ・企業が抱える問題点など、実際の事例を元に分析 ・肯定もしくは反証してまとめる |
修了要件は大学院や研究科の特色に影響を受けており、アカデミック系は「修士論文」、実務系は「ビジネスプラン」や「事例研究」を求めるケースが多いです。より実務に即した教育を目指す専門職大学院では、学生の状況に応じた内容になる場合もあります。

修了要件を選ぶ際の一つの判断指標はこちら。
・知識や研究を深めたい→修士論文
・仕事に直接活かしたい→それ以外
上記を目安に、大学院修了後のキャリアプランを考慮して選択するのがおすすめです。博士(後期)課程へ進学を考える場合は「修士論文」一択になります。

同時に博士(後期)課程の有無も確認しておきましょう。
修士課程で研究の面白さに惹かれ、修了後も博士課程に進んで研究を続けたいという方が一定数いるからです。在籍する大学院に博士課程がない場合、他の大学院を受験しなければなりません。慣れ親しんだ恩師と別れ、別の教授と一から人間関係を作っていく必要があります。
博士(後期)過程への進学を検討している方は、大学院の修了要件と合わせて、博士(後期)課程の有無も確認しておきましょう。
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入試時期

大学院の選び方のポイント7つ目は「入試時期」です。大学院や研究科によって色々なパターンがあります。以下は本サイトで紹介する「夜間開講型」の大学院17校の入試時期一覧になります。
大学院 | 研究科 (専攻) | コース (プログラム) | 入試 回数 | 入試時期 | 出願期間 | 入学 時期 |
---|---|---|---|---|---|---|
一橋大学大学院 | 経営管理 (経営管理) | 【経営学修士コース】 ・経営管理プログラム ・金融戦略・経営財務プログラム | 年2回 | 第1期(1次:10月、2次:11月) 第2期(1次:2月、2次:2月) | 第1期:9月下旬 第2期:1月中旬 | 4月 |
筑波大学大学院 | 人文社会ビジネス科学 (ビジネス科学) | 経営学学位プログラム | 年1回 | 11月中旬 | 9月下旬~10月上旬 | 4月 |
横浜国立大学大学院 | 国際社会科学府 (経営学) | 社会人専修コース (MBAコース) | 年1回 | 第1次選抜(11月中旬) 第2次選抜(11月下旬) | 10月中旬~下旬 | 4月 |
埼玉大学経済経営系大学院 | 人文社会科学 (経済経営) | 経済経営コース | 年2回 | 第1期(10月) 第2期(2月) | 第1期:8月下旬~9月上旬 第2期:2月中旬 | 4月 |
神戸大学専門職大学院 | 経営学 (現代経営学) | 専門職学位課程 (MBAコース) | 年1回 | 第1次選考(1月初旬) 第2次選考(1月下旬) | 11月初旬~中旬 | 4月 |
九州大学大学院 | 経済学府 (産業マネジメント) | 専門職学位課程 | 年1回 ※特別選抜は除く | 10月下旬(2次試験) ※1次試験は書類審査のため省略 | 9月下旬~10月上旬 | 4月 |
東京都立大学大学院 | 経営学 (経営学) | 経営学プログラム | 年2回 | 第1期(9月) 第2期(2月) | 第1期:7月下旬 第2期:1月上旬 | 4月 |
兵庫県立大学大学院 | 社会科学 (経営専門職) | 地域イノベーションコース | 年3回 | ・11月 ・1月 ・3月 | 11月入試:10月下旬 1月入試:12月下旬~1月上旬 3月入試:2月初旬~中旬 | 4月 |
早稲田大学大学院 | 経営管理 | 夜間主総合プログラム | 年2回 | 【秋募集】 1次試験:10月下旬 2次試験:11月下旬 【冬募集】 1次試験:1月下旬 2次試験:2月下旬 | 秋募集:9月下旬~10月初旬 冬募集:12月中旬~12月下旬 | 4月 |
明治大学専門職大学院 | グローバル・ビジネス (グローバル・ビジネス) | 専門職学位課程 | 年3回 | 【4月入学の場合】 Ⅰ期:11月 Ⅱ期:2月 【9月入学の場合】 7月 | 【4月入学】 Ⅰ期:10月初旬~中旬 Ⅱ期:1月中旬 【9月入学】 6月中旬~下旬 | 4月 9月 |
青山学院大学大学院 | 国際マネジメント (国際マネジメント) | 専門職学位課程 (イブニングコース) | 年3回 | 第1回:10月 第2回:12月 第3回:2月 | 第1回:9月初旬~中旬 第2回:10月下旬~11月上旬 第3回:1月初旬~中旬 | 4月 |
立教大学大学院 | ビジネスデザイン (ビジネスデザイン) | 博士課程前期課程 | 年2回 | 秋季:9月 春季:2月 | 秋季: 8月中旬~下旬 春季:10月初旬~中旬 | 4月 |
中央大学大学院 | 戦略経営 (戦略経営) | MBAコース | 年4回 | 【4月入学の場合】 1期:11月 2期:1月 3期:2月 【9月入学の場合】 7月 | 【4月入学】 1期:10月中旬~下旬 2期:12月中旬~1月中旬 3期:1月下旬~2月上旬 【9月入学】 7月上旬~中旬 | 4月または9月 |
法政大学大学院 | 経営学 (経営学) | 夜間コース | 年2回 | 第1回:11月 第2回:2月 | 第1回:10月中旬~下旬 第2回:1月中旬 | 4月 |
関西学院専門職大学大学院 | 経営戦略 (経営戦略) | 企業経営戦略コース | 年3回 | 秋学期入学:7月 春学期入学(第1次):11月 春学期入学(第2次):2月 | 秋学期入学:6月初旬~中旬 春学期入学(第1次):11月初旬 春学期入学(第2次):1月中旬~下旬 | 4月または9月 |
同志社大学大学院 | ビジネス (ビジネス) | 専門職学位課程 | 年2回 ※企業・団体等の 推薦入試は年3回 | 秋季:9月 春季:2月 ※企業・団体等の 推薦入試は冬季(11月)有 | 秋季:7月下旬~8月上旬 春季:1月初旬~中旬 ※冬季(11月)入試は9月下旬~10月上旬 | 4月 |
立命館大学大学院 | 経営管理 (経営管理) | マネジメントプログラム | 年3回 | ・9月 ・11月 ・2月 | 9月実施:7月中旬~下旬 11月実施:10月中旬~下旬 2月実施:1月中旬~下旬 | 4月 |
大学院入試は、秋(9~11月)と冬(1~2月)の年2回。9月入学がある大学院は、夏(7月頃)に入試を行います。そのうち社会人を対象とする入試は、週末に行われるのが一般的です。
1次は「論述」2次で「面接」と試験日を分けるケースも多く、一度に併願できる大学院は3~4校に絞られます。

大学院入試の出願準備は、思いのほか時間がかかります。
秋入試を目指す場合は、その年の4~5月頃から必要書類の準備(研究計画書の作成や卒業証明書の取寄せ)をはじめつつ、入試対策に取り掛かるようにしましょう。
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まとめ
以上、社会人向けの「大学院の選び方」を解説しました。
MBA取得をはじめ、学び直しやリスキリングを目的に大学院を目指す方は増えています。それに伴い、社会人向けのカリキュラムを提供する大学院も多数あります。進学を検討する際は、大学院で学ぶ目的や将来のキャリアプランを考慮して、志向に合った大学院を選びましょう。
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