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企業の労務部門で働く方は、こんな悩みを抱えていませんか?
✔ 業務をこなすだけではスキルが伸びない
✔ 資格に挑戦したいが選び方が分からない
✔ 資格取得を職場が評価してくれるか不安
そこで本記事は、労務のおすすめ資格15選と企業における資格奨励の現状について紹介。
記事を読むメリットは次のとおりです。
〇 スキルアップにおすすめの資格が分かる
〇 労務のおすすめ資格を選ぶ指標が分かる
〇 企業における資格奨励状況を把握できる
具体的には、筆者自身の実務経験をもとに労務のおすすめ資格15選をピックアップ!
各資格の平均的な難易度や合格までの勉強時間を分かりやすく解説します。
労働政策研究・研修機構が行った「企業における資格・検定等の活用に関する調査」の結果から、資格取得に対する企業側の対応についても紹介。
企業から評価されやすい、実務で活かせる労務のおすすめ資格が分かります。
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労務のおすすめ資格15選
本サイトで紹介する、労務のおすすめ資格15選は次のとおりです。
※対応する(スキルを活かせる)労務のプロパー業務に〇を付しています。
労務のおすすめ資格 15選(五十音順) | 規則 規定 | 勤怠 管理 | 労働 契約 | 安全 衛生 | 教育 研修 | 給与 計算 | 社保 手続 | 労務 対応 | 事務 全般 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
衛生管理者 | 〇 | 〇 | |||||||
個人情報保護士 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||
社会保険労務士 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
人事総務検定 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
人事総務検定・ 給与計算技能 | 〇 | 〇 | |||||||
日商簿記検定 | 〇 | ||||||||
年金アドバイザー | 〇 | 〇 | |||||||
ハラスメント アドバイザー | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||
ビジネス実務法務検定 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
マイナンバー実務検定 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
メンタルヘルス・ マネジメント検定 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
労働時間適正管理者検定 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||
労働法務士 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||
ITパスポート | 〇 | 〇 | |||||||
MOS | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
上記資格を勧める理由は、労務部門の各プロパー業務に対応した学習内容を含んでいるから。
労務のプロパー業務詳細はこちらをご覧ください
以下、労務のおすすめ資格15選の中から、特徴に応じた3タイプの資格を紹介します。
労務を体系的に学べる資格
労務のおすすめ資格15選のうち、労務を体系的に学べる資格は次の2つです。
労務を体系的に学べる資格
〇 社会保険労務士
〇 労働法務士
上記は、どちらも労務部門に求められる労働法の知識をまんべんなく習得できる資格です。
たとえば、社労士は、労基法・安衛法をはじめ、労災保険や雇用保険などの労働保険、健康保険や厚生年金などの社会保険をまとめて学習!
保険料の徴収や一般常識まで網羅するなど、法規対応に必要な知識のほとんどを習得できます。
また、労働法務士は企業における労働問題を法的知見により解決できる人材育成を目的とした資格。
労基法をはじめ、労働契約・安全衛生・労使関係など、給与・社保を除いた労務管理全般に役立つ知識を習得できます。
なお、社労士と労働法務士の資格概要は、以下の記事をご参照ください。
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早急にスキルを習得できる資格
労務のおすすめ資格15選のうち、早急にスキルを習得できる資格は次の3つです。
早急にスキルを習得できる資格
〇 人事総務検定 ※
〇 人事総務検定・給与計算技能 ※
〇 労働時間適正管理者検定
※対象は2級と3級のみ
早急にスキルを習得できる理由は、ずばり試験がないからです。
主催団体(人事総務スキルアップ検定協会)指定の機関(LEC)が行う「特別認定講習」を受けることで取得できます。
実践的な内容を中心に学習するので、即効性も大!
就職・転職・異動等で、早急に労務管理スキルを身につけたいという方におすすめです。
なお、人事総務検定(給与計算技能含む)と労働時間適正管理者検定の講習内容は、以下の記事をご参照ください。
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就職・転職でアピールしやすい資格
労務のおすすめ資格15選のうち、就職・転職等でアピールしやすい資格は次の3つです。
就職・転職でアピールしやすい資格
〇 衛生管理者
〇 ITパスポート
〇 日商簿記検定
衛生管理者が就職・転職でアピールしやすい理由は、「業務独占型」の資格だからです。
常時50人以上の労働者を使用する企業は、事業場の規模に応じて衛生管理者を選任することが労働安全衛生法で定められています。
なお、選任にあたっては、「衛生管理者免許」を有する者の中から選任しなければなりません。
そのため、企業にとって衛生管理者の有資格者は非常にニーズの高い人材といえます。
次に、ITパスポートがアピールしやすい理由はITスキルを証明する国家資格だからです。
国家資格とは、一定の要件を備えて、試験に合格した者を国が認定する制度。
業務上でITを効率的に活用できるスキルを持った人材として、国のお墨付きを得ている状態です。
資格としての信頼性が高いため、就職・転職等でアピールしやすくなります。
そのほか、日商簿記検定がアピールしやすい理由は社会人が学ぶべき必須スキルだから。
簿記は、企業の経営状況を把握したり、各部門の費用や収益率を分析する上で欠かせないスキル。
企業におけるお金の流れを帳簿に記録するためのルールを学習するなど「ビジネスの共通語」とも言われます。
業種・職種を問わず、あらゆる企業で評価されるため、就職・転職でアピールしやすい資格です。
なお、各資格の概要を知りたい方は以下の記事をご参照ください。
労務のおすすめ資格の難易度
次に、労務のおすすめ資格15選の難易度について解説します。
本サイトでは、労務のおすすめ資格を次の4段階に分類しています。
※講習受講で取得できる資格(人事総務検定及び労働時間適正管理者検定)は分類対象から除外。
分類にあたり指標としたのは次の情報です。
✔ 直近10回分の試験における合格率
✔ 各資格の公式HPにおける参考情報
合格率が公表されている資格は直近10回分の平均合格率、非公表の資格は公式HP等に掲載されている参考情報をもとにしています。
労務の資格は種類に応じて難易度も様々
途中で挫折しないよう、あらかじめ資格の難易度を把握しておきましょう。
以下、労務のおすすめ資格15選の難易度について詳しく解説しているので、気になる方はどうぞ。
\TVCMでもお馴染みの資格講座/
労務のおすすめ資格の標準的勉強時間
本サイトでは、労務のおすすめ資格別の標準的な勉強時間についても解説しています。
労務のおすすめ資格15選の勉強時間一覧がこちら
労務のおすすめ資格 (五十音順) | 勉強時間 (単位:h) | 学習期間 (1日1h勉強した場合) |
---|---|---|
衛生管理者 | 一種:100 二種:60 | 一種:4~6か月 二種:~2か月 |
個人情報保護士 | 10~50 | ~2か月 |
社会保険労務士 | 500~1,000 | 1年4か月~2年8か月 |
人事総務検定 | 1級:15~45 2級:講習 3級:講習 | 1級:~2か月 2級:2.5h×4回 3級:2.5h×2回 |
人事総務検定 (給与計算技能) | 1級:15~22.5 2級:講習 3級:講習 | 1級:~1か月 2級:2.5h×2回 3級:2.5h×1回 |
日商簿記検定 | 1級:400~800 2級:100~250 3級:50~100 | 1級: 2級:4~9か月 3級:2~4か月 |
年金アドバイザー | 2級:50~100 3級:30~60 | 2級:2~5か月 3級:1~2か月 |
ハラスメント アドバイザー | 7~21 | ~1か月 |
ビジネス実務法務検定 | 1級:200~250 2級:60~100 3級:40~60 | 1級:7~9か月 2級:2~4か月 3級:2~3か月 |
マイナンバー実務検定 | 1級:10~30 2級:10~20 3級:~10 | 1級:~1か月 2級:~1か月 3級:~1か月 |
メンタルヘルス・ マネジメント検定 | Ⅰ種:100~120 Ⅱ種:30~50 Ⅲ種:10~20 | Ⅰ種:3~6か月 Ⅱ種:1~2か月 Ⅲ種:~1か月 |
労働時間適正管理者検定 | 講習 | 2.5h×1回 |
労働法務士 | 45~65 | 2~3か月 |
ITパスポート | 60~180 | 2~6か月 |
MOS | 30~132 | 1~5か月 |
勉強時間算出にあたり指標としたのは次の3つの情報です。
✔ 予備校がうたう標準的な勉強時間
✔ 各資格の試験対策講座の受講時間
✔ 学習科目、出題範囲、試験形式
資格の予備校が提示する合格までの勉強時間や試験対策講座の受講時間、各資格の学習科目、出題範囲、試験形式(記述 or マークシートなど)をもとに算出しました。
なお、講習受講で取得できる資格は、講習時間を記載!
試験日から逆算して学習をはじめるなど、資格・検定に挑戦する際は計画的に学習しましょう。
以下、労務のおすすめ資格15選の勉強時間につき詳しく解説しているので、気になる方はどうぞ。
企業の資格や検定の奨励状況
最後に、企業における資格や検定取得の奨励状況について紹介します。
実は、日本企業の多くは社員の能力開発の一環として資格・検定の取得に積極的です。
主な理由は、長期雇用を前提とした企業が多く、社員の教育投資への比重が大きいから。
特に、次のような理由で資格・検定の取得を奨励する傾向があります。
また、資格や検定を取得した社員へ、次のような措置(褒美)を講じる場合があります。
上記は、いずれも(独)労働政策研究・研修機構が2014年に行った「企業における資格・検定等の活用に関する調査」データを元にしたものです。
調査では、企業が奨励する具体的な資格や検定、資格・検定を重視する主な理由、奨励する部門についても紹介!
以下、企業が奨励する資格・検定や取得支援策について解説しているので、気になる方はどうぞ。
まとめ
以上、労務のおすすめ資格15選と関連情報につき紹介しました。
労務の資格は、種類に応じて難易度や勉強時間はさまざまです。
途中で挫折しないよう、あらかじめ資格の情報や取得の目的を整理して選ぶようにしましょう。
なお、本サイトでは、労務に向いている人・向いていない人の特徴についても解説!
企業の労務部門で働く方やこれから労務を目指す方は、ぜひこちらの記事もご参照ください。