【働きながらMBAを取る】社会人院生の時間の使い方

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働きながら国内MBAを目指す方は、こんな悩みはありませんか?

✔ 忙しくて大学院に通う余裕がない
✔ 仕事と学業を両立する自信がない
✔ 社会人院生の時間の工夫が知りたい

そこで本記事では社会人が仕事と学業を両立するための秘訣を紹介。記事を読むメリットは以下のとおりです。

〇 働きながら進学する意欲が湧く
〇 仕事と学業両立のヒントがつかめる
〇 社会人院生の時間の使い方がわかる

具体的には、学業に充てる時間を捻出するための「職場・大学院・プライベート」における工夫を解説。私自身の大学院進学の経験を元にした内容なので、働きながらMBAを目指す方はぜひ参考にしてみてください。

\2023年度の大学院合格者数は147名/

社会人には時間的余裕がない

国内MBAを目指して大学院に進学したい気持ちはあるものの、「時間がない」という理由で進学をあきらめる人は多くいます。以下は、厚生労働省の令和4年度「能力開発調査」における調査結果です。「自己啓発を行う上で問題がある」と回答した人は労働者全体の79.9%(正社員は83.6%、正社員以外は73.3%)に上ります。

自己啓発を行う上で問題があると回答した人の内訳を見てみると、正社員・正社員以外のいずれも「仕事」あるいは「家事・育児」が忙しいという理由がトップを占める結果に。時間的余裕がないことで自己啓発を断念している実態が浮き彫りとなりました。

【正社員】
①仕事が忙しくて自己啓発の余裕がない…58.5%
②費用がかかりすぎる…30.1%
③家事・育児が忙しくて自己啓発の余裕がない…26.6%

【正社員以外】
①家事・育児が忙しくて自己啓発の余裕がない…34.9%
②仕事が忙しくて自己啓発の余裕がない…34.5%
③費用がかかりすぎる…27.8%

一方で大学院進学者の4人に1人は社会人※というデータもあるなど、限られた時間を効率的に使いながら、仕事や家庭と学業を両立する社会人も多くいます。そこで、実際の社会人大学院生がどのように学習時間を捻出しているのか、ロケーションごとの工夫について紹介します。

※ 週刊ダイヤモンドによる大学院生数に占める社会人の割合と人数の推移

社会人大学院生の時間の工夫

職場

忙しい毎日を送りながらも、企業で働きながら大学院に通い、国内MBAを取得する社会人院生は数多くいます。そこで社会人院生ならではの職場における時間の使い方や学習時間を捻出する工夫を紹介します。

昼休みの時間を活用する

職場で自由に使える時間といえば「昼休み」。大学院に進学した社会人の多くは、会社での昼休みを効率的に使っています。学術論文を読んだり、課題レポートを作成したりと使い方は人それぞれです。

とんでもなく追いつめられている時は、パソコンを持参して会議室にこもり、課題や修士論文の執筆に取り組む場合もあります。「ランチを早めに切り上げる」「一人の時間を作る」など、ちょっとした工夫で昼休みの時間を有効活用できます。

定時退社の習慣をつける

「定時退社の習慣をつける」ことも、社会人院生にとって重要なポイントです。夜間開講型の大学院では平日の授業は概ね18時以降にスタート。会社~大学院までの移動時間を考慮すると、遅刻しないためには定時退社が基本となります。

さわ
さわ

「仕事による遅刻は多めに見てくれるだろう」という油断は禁物です。

たしかにビジネスパーソン向けの夜間週末型大学院は、遅刻や欠席に関して寛容な面があります。これは仕事を優先しつつ学業をこなすことを前提としているからです。しかしながら仕事の都合といえども遅刻や欠席によるデメリットがあることも忘れてはいけません。

【遅刻・欠席によるデメリット】
✔ 単位を落としてしまう
✔ 単位は取れても成績が悪くなる
✔ 博士課程の進学に支障が出る

具体的には、「遅刻〇回で欠席1回分」「欠席〇回以上で単位取得不可」など、科目ごとに具体的な基準が定められています。そのため遅刻や欠席を繰り返すと、単位を落としたり、成績悪化につながったりする恐れがあります。博士課程へ進学を検討する場合は、進学に必要な成績(GPA)が基準値を下回るリスクも出てきます。

「仕事なら遅刻しても仕方がない」という感覚は捨てて、授業のある平日は定時退社する習慣をつけましょう。

年休を積極的に取得する

「まとまった勉強時間が欲しい」「課題が終わらない」など、追い込まれた時には年休を積極的に取得するのが効果的。大学院ではテスト期間に入ると、履修科目ごとにテスト対策や課題レポート作成に追われます。徹夜を強いられる場合もあるので、休みが取れるなら積極的に取りましょう。

さわ
さわ

年休を取得しやすくするため、上司や同僚に事情を話しておくのがベター。

学業の都合で休みを取りたい場合に職場の理解を得やすいからです。上手くいけば、仕事量を調整してくれたり、他の社員に仕事を割り振ってくれたりと学業に専念しやすい環境を作ることにもつながります。これまで年休をあまり取得してこなかった方は、勉強時間を確保するために積極的に年休を取るようにしましょう。

大学院

社会人院生が勉強時間を確保するための工夫は職場だけに留まりません。大学院生活の中でも様々な工夫を凝らした時間の使い方を実践しています。そこで社会人院生が実践する大学院での時間の使い方や工夫について紹介します。

早めに教室に入る

時間の使い方が上手な人ほど実践しているのが「早めに教室に入る」こと。意外と思うかもしれませんがこれには理由があります。それは一人で悩む時間を省けるからです。

教室に行くと先に入室している学生が誰かしらいます。「仕事が休みだった」「職場が近い」など早く着く理由は色々ありますが、早く着く人は基本的に学習意欲の高い学生です。授業で分からない部分を相談したり、課題について意見交換することで悩む時間が省け学習効率もアップします。

さわ
さわ

教授が来ている時もあるので、授業で感じた疑問や不明点を聞いてみるのもおすすめ。

授業に行き詰まりを感じた時や課題が思うように進まない時ほど、早めに教室に入るようにしましょう。

オンラインツールを活用する

オンラインツールを活用することも大学院生活では必要不可欠な工夫です。大学院では授業でグループ単位で課題を課せられるのが一般的。そのため授業以外の場で学生同士が議論する時間を設けることがよくあります。そんな時に活躍するのがオンラインツールです。

例えばプレゼン準備のため、曜日や時間帯を決めてオンラインツールを用いた定例のグループワークを設定するといったケースがあります。その場合、以下のような形でグループワークを進め、授業のプレゼンに備えたりします。

【オンラインでのグループワーク例】
実施日時:毎週月曜日の夜8時~1時間
1週目:構想の持ち寄り
2週目:ドラフト資料の作成
3週目:見直し
4週目:プレゼン練習
>本番を迎える

さわ
さわ

プレゼン以外でも、有志でオンラインMTGを行うことも。

学習意欲の高い学生同士、オンラインで週に1~2回MTGを開催し、授業の内容について討論したり、研究の進捗を報告し合ったりします。課題作成のため共有ドライブを準備して各自が好きな時間に出入りできるよう工夫するグループもあります。忙しい者同士、いつでも情報共有できるようオンラインツールを活用しています。

大学図書館を活用する

実は大学図書館にも、社会人が時間を節約できるポイントが沢山あります。授業で使う専門書や学術論文が揃っているので、書店を訪れたりインターネットで検索したりする手間が省けます。

一般の書店では取り扱っていないまたは高値で取引されているなど入手が困難な書籍についても、まずは大学図書館に所蔵されているか確認するのがおすすめ。Google scalarやCiniiなどの論文検索サイトでは入手できない貴重な論文を所蔵している場合もあるので、資料探しの時間を節約するにはまず大学図書館をあたりましょう。

また大学図書館は、パソコン作業用のスペースやグループワークをするための個室を設けるなど、学業に専念できる環境が整っています。「自宅だと勉強する気分になれない」「集中して勉強できる場所が欲しい」といった方ほど大学図書館は最適。学習効率を上げるためにも積極的な活用をおすすめします。

プライベート

職場や大学院において様々な工夫をこらして勉強時間を確保する社会人院生ですが、その時間術はプライベートにも及びます。最後は社会人院生のプライベートにおける時間の工夫を紹介します。

机に向かう時間を決める

仕事と学業の両立が求められる社会人院生にとって、プライベートにおける時間の使い方はとても重要。仕事中心の生活は譲れないため、大学院の学業をどう組み込むかがポイントになります。そこでおすすめなのが「机に向かう時間を決める」ことです。

【机に向かう時間を決めた例】
・土曜の講義後は大学図書館で自習する
・日曜の午前は家でレポートをまとめる
・洗濯機を回している時間は論文を読む

自分の生活スタイルを棚卸しすると、おのずと勉強を組み込める時間帯が見えてきます。無理なスケジュール立ては長続きしないので、普段の生活に溶け込むよう机に向かう時間を決めましょう。

スキマ時間を活用する

社会人院生にとっては「スキマ時間を活用する」ことも勉強時間を確保する有効な手段。夜間週末型の大学院に通うと、平日は日中に仕事をこなし夜は授業を受けるため、まとまった時間は取れません。週末も朝~夕方まで授業を履修するので自由な時間が少ないのが実情です。そのためスキマ時間をいかに活用するかがポイントになります。

スキマ時間の代表格は通勤や通学の時間帯。自宅~会社間の通勤時間、職場~大学院までの通学時間、大学院~自宅までの帰路を足すと、毎日1~2時間程度(人によってはそれ以上)のスキマ時間を確保できます。

さわ
さわ

パソコン作業は不向きなので、学術論文を読むのがおすすめです。

毎日のスキマ時間に沢山の学術論文を読んでおくと、研究活動や論文の執筆が楽になります。研究の「新規性」や「面白さ」を示す上で、様々な先行研究を引用したり対比したりと客観的なエビデンスを示せるからです。授業で扱った論文や自分の研究に関連する論文をチェックし、スキマ時間を使って日頃から読み進めるようにしましょう。

さわ
さわ

なお、学術論文は「紙ベースで読む」のがベター。

学術論文はパソコンやスマホで読むのに適していないからです。論文の多くは2~3万字におよぶ長文。パソコンやスマホでは文章が画面上に部分的にしか表示されないため、前後のつながりを把握しにくく、どこまで読み進めたか分からなくなるデメリットがあります。

そのため、学術論文は紙にプリントして、印やマーカーを入れながら読み進めるのがおすすめ。Google scalarやCiniiなどの論文検索サイトからデータを印刷して持ち歩くようにしましょう。

「ながら学習」をする

プライベートでも時間的余裕がない方は「ながら学習」をするのも一つの手段です。課題レポートの作成や論文の執筆といった集中力を要する作業は向かないものの、聞き流す学習にはうってつけです。

例えば出勤準備をしながら、オンデマンドの通信授業やゼミの録音をラジオのように流しっぱなしにして復習する方もいます。自分や他者の発言を客観的に聞き返すことで、新たな気づきを得たり自分の考えを見直すきっかけにつながります。

まとめ

以上、国内MBAを目指す社会人院生の時間の使い方や工夫について解説しました。仕事を続けながら大学院へ進学することは非常にハードですが、工夫次第で勉強時間を確保することは可能です。受験前に各大学院の時間割を確認して、大学院生活をシミュレーションしてみましょう。

別記事で、社会人が働きながら通える夜間週末型の大学院を紹介しています。気になる方は以下の記事をどうぞ。

\2023年度の大学院合格者数は147名/

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