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社労士受験を検討している方は、こんなことで悩んでいませんか?
✔ 仕事にどう活かせるか分からない
✔ 合格して転職活動で有利になるか疑問
✔ 仕事や転職以外の活用法が知りたい
実は、社労士に興味はあるけどなかなか受験に踏み切れないという方は多いです。
筆者も同じ悩みを抱えながら「それでもやってみよう」と覚悟を決めて挑戦し、20代半ばで社労士試験に合格しました。
そこで本記事では、社労士受験を検討する方の背中を後押しする内容について紹介します。
記事を読むメリットは次のとおりです。
〇 合格後、職場で活躍するイメージが湧く
〇 転職活動における具体的な効果が掴める
〇 仕事や転職活動以外での活用法が分かる
具体的には、社労士に向いている人の要素を5つ解説します。
いずれも、私自身が社労士合格後に経験した実体験をもとにした内容となっています。
社労士は、スキルアップやキャリアアップ、転職や収入増、大学院進学など、様々な面で人生を豊かにしてくれる資格です。
本記事が、社労士挑戦に悩んでいる方の背中を押す一助になれば幸いです。
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社労士に向いている人
以下、私が社労士合格後に体験した内容を元に社労士に向いている人の要素3つを解説します。
経営に近い立場で活躍したい人
社労士に向いている人の要素一つ目は、経営に近い立場で活躍したい人です。
社労士に合格すると、企業内の次のようなポジションで活躍できる可能性が高まります。
〇 管理部門全体の総括責任者
〇 人事全般の制度設計担当者
〇 人事や労務部門のリーダー
私は、社労士有資格者であることを理由に人事全般の制度設計担当者の職を任されました。
具体的に経験した主な業務は次のとおり。
社労士は、人事制度を変更したり就業規則を改訂するなど法規対応ができる希少な人材です。
私の職場では、社労士(有資格者含む)は法改正に伴う制度設計や企画立案に専念。
そのため、人事に所属していたものの新卒採用や給与計算などのプロパー業務は担当しませんでした。
また、社労士合格後は経営層との協議や従業員代表と折衝する機会も多数。
人事制度全体を管理運営する役割を担うようになったからです。
経営層との協議では、制度変更に伴うコストインパクトや従業員に与える影響を試算するなど経営的な視点が求められるように。
法改正により就業規則を改訂する際は、経営側として従業員代表と協議したり、一般従業員へ説明会を実施するなど、社労士の知見を活かす場面も増えました。
他にも、労基署から就業規則や労使協定の内容について説明を求められたり査察対応する場面にも遭遇。
責任は大きくなりますが、経営に近い立場で活躍したい方に社労士は向いていると言えます。
転職活動を有利に進めたい人
社労士に向いている人の要素二つ目は、転職活動を有利に進めたい人です。
私は、社労士合格後、3つの点で転職活動が上手くいきました。
〇 実務未経験で内定を得られた
〇 他の業種・職種から転職できた
〇 企業の内定を複数獲得できた
まず、社労士合格後すぐの転職活動では、未経験ながら以下3社から内定を得ました。
20代半ばの転職でしたが、それまでは営業経験のみで事務職経験はゼロ。
パソコンスキルは、WordとExcelがかろうじて使える程度でした。
また、いずれの求人も「未経験者歓迎」の記載はなく、経験者または業務に関する知識やスキルを保有する人材と指定されていました。
私の場合、業務上で求人条件に合致するスキルや経験を保有していなかったことから、社労士合格により内定獲得できた案件と言えます。
最終的には、商工会議所を選択。
労働保険に知見のある人材を募集していたため社労士スキルが丁度マッチしたからです。
後日、採用担当者に聞いたところ「社労士に合格している」が決め手だったとのこと。
なお、商工会議所は、地域活性化や融資などの公共性の高い事業を担う全国展開の組織。
私が受験した中途採用試験では選考倍率が120倍だったそうです(入社後に知りました)。
結果として、民間企業の営業職から商工会議所の総合職へ業種・職種とも転換に成功!
社労士合格の恩恵を強く感じた瞬間でした。
商工会議所では、労働保険事務組合の業務を主に総合職として7年間勤務。
その後、更なるキャリアアップを目指し2度目の転職活動を行い、以下3社から内定を得ました。
この時は、結果的に輸送機器メーカーの人事を選択しました。
人事制度の企画立案など経営に近い仕事をしたかったことが理由ですが、ここでも社労士合格が役立ちました。
なぜなら、人事の求人は「経験者採用」の条件が付されていたからです。
それまで労働保険事務や保険料の申告業務は担当したものの人事領域は未経験。
社労士合格していたことで「人事領域にも適正がある」と認められ、転職できた案件でした。
以上の点から、転職活動を有利に進めたい人に社労士は向いていると言えます。
大学院(MBA)に興味のある人
社労士に向いている人の要素三つ目は、大学院(MBA)に興味のある人です。
社労士に向いている人の要素として大学院(MBA)を取り上げた理由は次のとおり。
〇 人事労務に関連する学術研究が豊富
〇 アカデミックな知識が仕事に活かせる
〇 社労士登録者は大学院進学の推薦有り
大学院(MBA)に興味のある方が社労士に向いている一つ目の理由は、人事・労務に関連する学術研究が豊富だからです。
大学院の経営学分野では、次のような人材育成や労務管理の研究が盛んに行われています。
・ 人的資源管理
・ 組織マネジメント
・ 従業員エンゲージメント…etc.
特に、MBAコースのカリキュラムは企業の事例研究がメイン!
先行研究で示された帰結やフレームワークから経営上の課題をどう解決するか、企業が抱える問題を事例に授業や研究活動を進めます。
自職場で起きている事例を用いるため、アカデミックな知識を仕事の課題解決に活用することができます。
また、社労士合格後に社労士会へ登録すると、大学院進学の推薦制度を利用できます。
これまでに、社労士会の推薦による受入協定が締結された大学院は以下のとおり。
推薦先の大学院 | 推薦先の研究科など | 授業開講日 |
---|---|---|
明治大学大学院 | ・経営管理研究科 | 平日夜間・土曜日 |
関西大学大学院 | ・法学研究科 ・経済学研究科 ・商学研究科 ・ガバナンス研究科 ・会計研究科 | 平日および土曜の昼夜間 |
札幌大学大学院 | ・経営学研究科 | 平日および土曜の昼夜間 |
北海学園大学大学院 | ・経営学研究科 | 平日および土曜の夜間 |
九州大学法科大学院 | ・法律研修の実施 ※福岡県社会保険労務士会との教育連携による | - |
社労士会の推薦制度を利用することによって、書類選考(課題レポートを含む)と口頭試問に合格すれば大学院へ進学できます。
ちなみに明治大学大学院は、令和5年度入試から推薦要件のうち「社労士登録後の年数要件」を撤廃!
※それまでは社労士会へ登録後3年以上経過していることが要件でした。
大学院進学(MBA取得)を目指す方には、この上ないチャンスとなっています。
なお、各大学院の推薦制度の実施状況は、都道府県社労士会または各大学院のHPで最新情報をご確認ください。
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社労士合格によるその他のメリット
ここまで社労士に向いている人の要素について解説しました。
ここからは、私が社労士合格によって得た3つのメリットを紹介します。
ワークライフバランスが向上した
社労士合格による一つ目のメリットは、ワークライフバランスが向上したことです。
社労士合格によりワークライフバランスが向上した理由は次のとおり。
〇 残業の時間や頻度が減った
〇 年間休日日数が増えた
〇 充実した余暇を過ごせるようになった
社労士のスキルを活かし人事へ転職したことで残業の時間と頻度がぐっと減りました。
営業時代は、ほぼ毎日サービス残業でした。
人事に転職し、勤怠管理が行き届く環境で働くようになり、付き合い残業などのムダな時間が激減。
季節的な業務の繁閑が読みやすく、メリハリをつけて働けるようになりワークライフバランスが大きく向上しました。
また、社労士スキルを活かし職種転換したことで、年間の休日日数が大幅に増加。
営業時代の年間休日数は100日未満、土日祝日は必ず出勤とハードワークでした。
人事へ転職したことで、土日祝日は原則休み、GWやお盆、年末年始も長期連休が取れるようになり、年間休日も20日以上増えました。
結果、体力的にも精神的にも楽になり気持ちに余裕が持てるように。
友人と会う機会が増えたり、旅行に行くなど、充実した余暇を過ごせるようになり、ワークライフバランスが大きく向上しました。
年収がアップした
社労士合格による二つ目のメリットは、年収がアップしたことです。
私の場合、社労士合格後の転職によって年収がトータル130万円ほどアップしました。
実際に、社労士の平均年収は一般的なサラリーマンより高い傾向にあります
以下は、厚労省と国税庁の資料を元にした企業に勤める勤務社労士とサラリーマンの平均年収です。
平均年収で比較すると、一般的なサラリーマンより50万円ほど高いという結果が出ています。
上記の内、厚労省『令和元年賃金構造基本統計調査』による勤務社労士の年収内訳はこちら。
2019年(令和元年)以前直近5年間における勤務社労士の給与と年間賞与の平均額は次のとおりとなっています。
年 | 決まって支給する 現金給与額※1 | 所定内給与額 ※2 | 年間賞与 その他特別給与額※3 |
---|---|---|---|
2019年(令和元年) | 334,900円 | 313,500円 | 841,400円 |
2018年(平成30年) | 359,500円 | 357,600円 | 683,400円 |
2017年(平成29年) | 352,400円 | 303,000円 | 1,033,300円 |
2016年(平成28年) | 359,000円 | 341,400円 | 957,400円 |
2015年(平成27年) | 423,400円 | 410,900円 | 1,625,500円 |
※1 労働契約などで定めた条件、算定方法により支給される現金給与の額
※2 ※1の額から、超過労働給与額を除いた額
※3 3か月を超えて支払われる給与および発生が不確定な給与の額
上記のとおり、社労士のスキルを活かした仕事に就くことで年収アップも見込めます。
好条件で仕事を見つけやすい
社労士合格による三つ目のメリットは、好条件で仕事を見つけやすいことです。
好条件で仕事を見つけやすい理由は次のとおり
〇 社労士の資格は権威性が高い
〇 社労士有資格者は企業に重宝される
〇 資格を持つことで好待遇が期待できる
社労士は、世間的にみても非常に権威性の高い資格です。
国家資格かつ人事労務系トップの難易度を誇るため、社労士に合格するだけで相応のスキルをもつビジネスパーソンと評価されます。
事実、私もブランク明けの転職活動でも未経験の業種・職種から複数の内定を得ることに成功しました。
また、社労士有資格者は企業から重宝される人材でもあります。
働き方改革や法令順守が重視されるなか、人事や労務部門で法規対応できる人材が求められているからです。
全国社労士会連合会が平成26年に行った「社労士のニーズに関する企業向け調査」では、企業の人事・労務面の課題が浮き彫りになりました
同調査では、どの項目も「社内対応で満足」と回答した企業は半数を下回る結果に…
なお、上記の項目はすべて社労士が業務として行える内容になります。
社労士スキルを持つことで、企業で活躍できるフィールドが沢山あることが示されています。
その他、社労士の有資格者となることで企業から好待遇を提示されることも期待できます。
上述のとおり、勤務社労士の平均年収は一般的なサラリーマンの平均年収を上回っているからです。
また、社労士有資格者には「資格手当」が付与される場合もあります。
社労士を含む人気の国家資格・公的資格の資格手当相場は以下のとおり。
資格名 | 資格の種類 | 資格手当相場 |
---|---|---|
社会保険労務士 | 国家資格 | 5,000~50,000円/月 |
中小企業診断士 | 国家資格 | 10,000~30,000円/月 |
宅地建物取引士 | 国家資格 | 5,000~30,000円/月 |
FP技能士1・2級 | 国家資格 | 10,000~20,000円/月 |
基本情報技術者 | 国家資格 | 5,000~10,000円/月 |
危険物取扱者 | 国家資格 | 3,000~10,000円/月 |
日商簿記1・2級 | 公的資格 | 3,000~20,000円/月 |
他の資格手当と比べると、社労士が厚遇されているのが分かります。
以上の点で、社労士に合格するとその権威性や希少性から好条件で仕事を見つけやすくなります。
\令和4年度の社労士合格率は27.37%/
まとめ
以上、社労士に向いている人の要素と合格後のメリットについて解説しました。
社労士は、スキルアップやキャリアアップ、大学院進学など様々な活用法がある資格です。
決して簡単な道のりではありませんが、社会人として大きく飛躍したい方には思い切って挑戦してみることをオススメします。
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なお、社労士以外の労務系資格が気になる方は別記事で労務の資格12選を紹介しているのでこちらもどうぞ。