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社会人で仕事上のキャリアアップを目指す方は、こんな悩みはありませんか?
✓ 転職活動で失敗するのが怖い
✓ キャリアを移動に委ねるのがもどかしい
✓ 転職と異動、どっちが正解か分からない
そこで本記事では、転職と異動それぞれの特徴とメリット・デメリットについて解説します。記事を読むメリットは以下のとおりです。
〇 転職活動における選択肢がわかる
〇 異動を待つ際の選択肢がわかる
〇 転職と異動のメリデメが比較できる
具体的には、転職と異動それぞれがもつ選択肢と主なメリット・デメリットを紹介。2回の転職を経て、職種転換とキャリアアップを経験した私自身の体験をふまえた内容となっています。
キャリアアップを狙う際は、それを実現したい時期をふまえて、転職と異動どちらが適しているか判断するのが重要です。自分の置かれた状況をよく俯瞰し、より良いチャンスを掴みましょう。
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どっちが正解?転職と異動の違い
社会人がキャリアアップをてっとり早く実現させる手段として、「独立」を除けば、「転職」または「異動」という方法があります。転職と異動の主な特徴は以下のとおりです。
項目 | 転職 | 異動 |
---|---|---|
キャリアアップの機会 | 多い | 少ない |
キャリア実現のスピード | 早い | 遅い |
収入アップの可能性 | 高い | 低い |
結論からいえば、手っ取り早くキャリアアップするには「転職」をおすすめします。社内の人事異動を当てにするより、転職市場でよりよい求人を探すほうがキャリアアップの可能性に数多く出会えるからです。キャリアアップに要する時間も、時期が読めない「異動」より、入社日が決まっている「転職」のほうが早いと言えます。
また収入アップにつながる可能性が高いのも「転職」です。深刻な人手不足で、優秀な人材を確保するため好待遇を打ち出す企業は沢山あるため、短期間で年収をアップできる可能性も高くなります。
ただし「異動」によるキャリアアップを狙うが誤りというわけではありません。本人のキャリア志向やリスクヘッジに対する考え方、キャリアアップを実現したい時期によっては、「転職」よりも「異動」が適している場合もあります。そこで「転職」と「異動」それぞれの特徴とメリット・デメリットについて解説していきます。
転職によるキャリアアップ
転職によってキャリアアップを目指す場合、主な選択肢は以下の3つです。
以下、それぞれの特徴とメリット・デメリットを解説します。
民間の転職サイトを活用する
転職活動における選択肢1つ目は、「民間の転職サイトを活用する」です。気になる転職サイトへ会員登録して求人情報を探す方法で、てっとり早くキャリアアップを目指す上でもっとも一般的な方法と言えます。
以下は(株)マイナビによる「転職動向調査2020年版(2019年)」による調査結果です。正社員として働く20~50代の男女のうち、2019年に転職した方が転職活動で利用した手段をまとめたデータになります。
上記調査によると、転職先企業の情報収集または応募の手段として最も多かったのは「転職サイト」でした。
転職活動における転職サイト利用率
情報収集:75.2%
応募利用:54.1%
私自身も、2度の転職活動において情報収集と応募に利用したのはいずれも民間の転職サイト。業種・職種を問わず幅広い求人情報にアクセスできるので重宝しました。最近では特定の業種や職種、年齢層に絞った「特化型」の転職サイトに人気が集まっています。以下、特化型の転職サイトを2つ紹介します。
管理部門に特化した転職サイト
特化型の転職サイト1つ目は「MS-Japan」。労務をはじめ、人事・総務・経理・法務など管理部門の求人に特化した転職サイトです。職種が絞られる分、管理部門での実務経験や実績が豊富な方や、社労士や衛生管理者といった資格を保有する方ならハイクラスの求人を見つけやすいメリットがあります。
以下にMS-Japanのリンクを貼っておくので、気になる方はこちらからどうぞ。
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若手未経験に特化した転職サイト
特化型の転職サイト2つ目は「日本若者転職支援センター」です。若手未経験者に特化した転職サイトで、以下のような方向けの求人を多数取り揃えており、未経験分野への転職を検討する20代の若者を対象とした転職支援サービスになります。
特徴は、キャリアカウンセリングで求職者の適性と希望を見極め、優良企業の仕事を紹介してくれる点です。未経験転職に強いプロのキャリアアドバイザーが、選考書類の作成から面接対策まで徹底的にサポート。「新しいキャリアを築きたいけど経験がない…」と悩む方におすすめしたい転職サイトです。
以下に日本若者転職支援センターのリンクを貼っておくので、気になる方はこちらからどうぞ。
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公的機関を活用
転職活動にあたって、民間の転職サイトではなく、公的機関が提供する転職サービスを活用する方法もあります。そのうち本記事では、「ハローワーク」と「東京しごと財団」の2つをご紹介します。
ハローワーク
離職時の求職者給付手続きでおなじみ、公共職業安定所(ハローワーク)が提供する転職支援サービスです。ハローワークが提供する求人情報は、パソコンやスマホからいつでも検索できます。
ハローワークで求職登録(窓口で申込み)した方は、非公開求人も閲覧できます。以下の場所では求人検索用のパソコンが設置されており、誰でも利用可能な仕組みが整っている便利な機関です。
東京しごと財団
東京しごと財団は、東京都の委託事業による転職サポート機関になります。都内で働きたい方に限定されますが、利用無料かつ安心サポートも付いた便利なサービスです。主なサービス内容は以下のとおり。
・就職活動に関する5日間の集中講座
・マンツーマンの就職相談&求人紹介
・書類選考なしの合同面接会
・最大6ヶ月のフォローアップ
東京しごと財団では「30~54歳の正社員希望者」を対象とし、未経験者向け求人も数多く取り扱っています。都内での仕事を探す方かつ年齢条件に当てはまる方は利用してみるのも手です。
直接応募
民間の転職サイトや公的機関に頼らず、企業が出す求人情報へ直接応募する方法です。転職サイトの利用料やエージェントへの成功報酬を支払う必要がないため、採用コストを減らしたい企業が積極的に取り入れています。
ただし転職サイトやエージェントを経由しないため、レスポンスは企業によってまちまち。
民間の転職サイトが掲載する求人情報と比べると、仕事内容や福利厚生などの情報が断片的な場合もあります。企業へ直接応募する際は、問合せフォームから質問したり、転職サイトに同じ求人が掲載されているか確認したりしてみましょう。
転職のメリット
上記では、キャリアアップに「転職」を選択した場合の主な手段を紹介しました。ここからは「転職」を選択した際の「メリット」を解説します。
自分のタイミングで仕事を変えられる
転職を選ぶメリットの一つは、自分のタイミングで仕事を変えられることです。近年の転職市場は人手不足や人材流動化の加速も相まって、1年を通じて求人情報が溢れています。転職サービスのdoda(デューダ)が公開した「転職市場予測2023下半期」では、今後以下の分野で求人が増加するとの予測も出ています。
営業
人事
経理
法務
企画・マーケティング
クリエイティブ
IT・通信
電気・機械
化学・素材
不動産・建設
販売・サービス
金融
メディカル
事務・アシスタント
食品
そのため自分が望むタイミングでキャリアアップを狙うのに、転職市場はもってこいの状況です。社内での公募や異動を待つのは時間のロスだと考える方は、転職活動を通じてキャリアアップにつながる求人を探すことをおすすめします。
年収アップを狙いやすい
転職を選ぶメリットの二つ目は、年収アップを狙いやすいことです。優秀な人材の確保に向けて、好待遇を打ち出す企業は年々増えています。
以下、株式会社マイナビによる『転職動向調査2023年版』の調査結果の一部抜粋です。
2022年に転職した20代~50代の男女1,500名(正社員)の年収の変化を調査したところ、2019年以降は4年連続で年収アップの割合が増加。性年代別では「男性の20代と30代」、職種別では「クリエイター・エンジニア」の年収アップの割合が高い結果が示されました。
仕事の意欲が高まる
転職を選ぶメリットの三つ目は仕事の意欲が高まること。転職によって仕事の意欲が高まる主な理由は以下のとおりです。
〇自分が好きな仕事に就ける
〇職場の人間関係をリセットできる
以下は、2023年に株式会社ビズヒッツが実施した「仕事のモチベーションが上がらないときの対処法に関する意識調査」の結果です。
インターネットで社会人500人を対象に調査した結果、仕事でモチベーションが上がる理由として最も多かったのは「評価・感謝されたとき」。「仕事内容が好き・得意」「雰囲気・人間関係がよいとき」は3位と4位につけており、仕事の意欲に与える影響の大きさが伺えます。
一方、同調査において仕事のモチベーションが上がらない要因は以下のとおり。
「仕事内容に興味がもてないとき」がダントツの1位となりました。今の仕事内容に満足していない、他のことに挑戦したいという意欲がある方ほど、「転職」を通じて自分の好きな仕事を探したほうがよいかもしれません。
転職のデメリット
キャリアアップにあたり「転職」を選択することはメリットだけではありません。転職ならではのデメリットもあるので、あらかじめ把握しておきましょう。
準備の負担が大きい
「転職」を選択するデメリットの一つは「準備の負担が大きい」ことです。プライベートの時間を割いて以下のような準備をしなければなりません。
・転職サイトへの登録
・履歴書や職務経歴書の作成
・求人情報の検索・応募
・面接や筆記試験の対策
・採用試験の受験
特に大変なのが「採用試験の受験」。履歴書や職務経歴書は一旦作成すればある程度使い回しできますが、面接や筆記試験は受験のため、スケジュールを確保しないといけないからです。
企業の採用試験の多くは平日に実施されます。
年休を使ったり、定時退社して試験会場に向かったりと、スケジュール調整は思いのほか負担が大きいもの。転職活動する際は、スキマ時間を有効活用し、小まめに準備を進めるようにしましょう。
収入が途絶するリスクがある
「転職」を選択するデメリットの二つ目は「収入が途絶するリスクがある」ことです。今の勤め先を退職してから、転職先への入社までブランクが生じる可能性があります。
転職する際は、次の就職先が決まった後、現在の勤め先へ退職を申し出るのが一般的です。
継ぎ目なく転職できれば問題ありませんが、転職先との入社日調整が上手くいかず、退職後に空白期間が生じるなどのケースも考えられます。その場合、ブランク期間は収入が途絶し、貯金を切り崩して生活しなければなりません。
そのため転職の際は、退職日~転職先の入社日まで空白期間が生じないよう、今の勤め先とあらかじめ調整するのがポイント。どうしても空白期間が生じる場合は、転職先の給与締日や支払日を確認し、次の収入がいつ入るのか把握した上で計画的な資金繰りを心掛けましょう。
今より待遇が下がる場合がある
「転職」を選択するデメリットの三つ目は「今より待遇が下がる場合がある」ことです。実は転職先の待遇面は、求人情報や雇用契約書からは判断しにくい面があります。以下のようなケースをはじめ、実際に務めてみないと分からないことがいくつもあるのが実情です。
✓ サービス残業が横行している
✓ 時給換算すると前より待遇が低くなった
✓ ボーナスの金額が思いのほか少なかった
一見すると手取りが多く見える求人でも、所定労働時間が長かったり、固定残業代の導入で一定時間まで残業代が出なかったりと、前の職場と比べて待遇が下がるケースはよくあります。賞与に関しても、求人では「前年度の実績〇か月分」と書かれていても、業績によってそれを下回る月数になる場合もあることを想定しておきましょう。
異動によるキャリアアップ
上記では、キャリアアップで「転職」を選んだ際の選択肢やメリット・デメリットを紹介しました。ここからはキャリアアップを狙うためのもう一つの方法である「異動」について解説します。
社内公募
「異動」によってキャリアアップを狙う際は、「社内公募」に応募するやり方があります。
選抜にあたっては、各部署が面接や書類選考を行って対象者を決定します。後述する「定期異動」との決定的な違いは、本人の希望が反映される点です。定期異動の場合、異動先やポジションは経営層・管理職・人事部の間で調整されることが一般的で、異動にあたって本人の意思が介在する余地はほとんどありません。
その点、社内公募は選考を受けるかどうかを含めて、本人が自由に選択できます。ライバルが多かったり、適正が認められなかったりと必ずしも選考を通過できるとは限りませんが、転職以外の手段で自発的にキャリアアップを目指す方にはおすすめの方法です。
定期異動
「異動」によってキャリアアップを狙う二つ目の方法は、「定期異動」を待つことです。
定期異動の内容は「昇進・昇格」「転勤・転任・出向」「部署異動・配置転換」の3つに分けられます。大手~中堅企業では、新年度に向けた体制変更のため、毎年2月頃から異動内容の決定や内示の動きが加速します。定期異動は年度が切り替わる時期に実施されるのが一般的なので、タイミングが読めるのが良いところです。
ただし中小零細企業では、従業員の職掌やタスク、部署分けが曖昧で、そもそも定期異動がない場合もあるので留意しましょう。
異動のメリット
続けて、異動(社内公募と定期異動に共通)のメリット・デメリットについて解説します。キャリアアップを目指す上で「異動」を選ぶ主なメリットは以下のとおりです。
リスクや負担が少ない
キャリアアップの手段として「異動」を選ぶメリットの一つは、「リスクや負担が少ない」ことです。転職と異なり、キャリアに空白が生じるリスクがなく、面接や適正試験の対策をする必要もありません。
収入が途絶する心配もないので、生活基盤を維持したままキャリアアップを狙えます。
採用試験を受けるため、会社を休んだり、休日に遠方に出かけたりすることもないので、プライべートに影響が出ないのも魅力です。
環境に馴染むのが早い
キャリアアップで「異動」を選ぶメリット二つ目は「環境に馴染むのが早い」こと。異動先でも、基本的な職場環境は同じだからです。
<就業環境の一例>
〇 職場への通勤経路や出退勤の時刻
〇 勤怠管理手段(残業や年休申請など)
〇 社内の連絡ツールや会議開催の手順
些細なことだと思うかもしれませんが、職場環境に馴染むためには重要な要素です。今までの習慣をそのまま踏襲できれば、気をもむ要因が減り、新しい仕事に集中して取り組めます。結果として、席や同僚の顔ぶれが変わるなど、多少の変化があっても環境に馴染みやすく、パフォーマンスを発揮しやすくなります。
心機一転できる
キャリアアップで「異動」を選ぶメリットの三つ目は「心機一転できる」こと。同じ会社にいながら、仕事のマンネリ化から解放され、気持ちを新たに働くことができます。転職と異なり、生活基盤が崩れる心配がなく、就業上の基本ルールも踏襲できるなど、チャレンジに伴うストレスが少ないのも特徴です。
異動のデメリット
一方、キャリアアップにおいて「異動」を選ぶデメリットもあります。以下、順番に解説します。
自分で時期を決められない
キャリアアップで「異動」を選ぶデメリットの一つは「自分で時期を決められない」ことです。社内公募、定期異動は主に以下のタイミングで実施されます。
■社内公募
・既存の部署で欠員が出た時
・新プロジェクトを立ち上げる時
■定期異動
・4月や10月など特定の時期
異動は転職と異なり、自分でタイミングを決めることはできません。会社側の事業運営や人員配置の方針に委ねるしかありません。そのため、スピード感を持ってキャリアアップを狙う方には不向きな選択と言えます。また社内公募にいたっては導入しない企業も一定数あるので要注意。
社内公募は組織的リスクをはらんでいるからです。
社内公募は、いわば組織内における優秀な人材の引き抜きです。引き抜かれた部署は欠員が出て補充が必要になる上、部署間の人員バランスが崩れる要因にもなります。また社内公募は、対象部署の上長と希望者との間で合意がなされるため、仕事への適正を正しく判断できていない可能性もあるなど、組織的なリスクをはらんでいます。
希望が通らない可能性がある
キャリアアップで異動を選ぶデメリット二つ目は「希望が通らない可能性がある」ことです。主な理由は以下のとおり。
・その部署へ志願する人が多い
・自分より優れた(適した)人材がいる
異動を希望している部署が人気のポジションだったり、必要なスキルを保有する社員が他に居るなど、ライバルが多いと希望が通らない場合があります。
基本的に、定期異動において本人の意向は考慮されません。
むしろ異動の希望が通らない可能性のほうが高いといえます。公募に落選したことによる自信喪失や望まない異動による失望によって業務意欲が低下するリスクもあります。
人間関係悪化の恐れがある
キャリアアップで「異動」を選ぶデメリット三つ目は「人間関係悪化の恐れがある」ことです。具体的には以下のような理由が挙げられます。
・異動願をネガティブに捉えられる
・ライバル社員との関係が悪化する
・異動先で人間関係が上手くいかない
たとえば社内公募へ応募したい旨を上司へ伝えた場合、本人が異動を希望しているのは明白です。
上司や同僚から「この部署がキライなのかも」と思われる場合もあります。
希望が通らず同じ部署に留まった場合、上司や同僚との人間関係がギスギスするなど悪影響が出る可能性があります。ライバルを蹴落として異動を勝ち取った場合、希望が通らなかった同僚から逆恨みされるケースも考えられます。異動先での人間関係が上手くいかずトラブルになる場合もあるなど、デメリットがあることも留意しましょう。
まとめ
以上、キャリアアップを目指す際の「転職」と「異動」の違いについて解説しました。キャリアアップに際して、どちらの手段を選ぶべきかは個々の状況によって異なります。能動的かつ短期間でキャリアアップを狙うなら「転職」、リスクを減らしてキャリアを高めたいなら「異動」と、何を重視するかを予め整理しておきましょう。
別の記事で「ブラック企業の特徴と見極め方」について解説しているので、気になる方はこちらもどうぞ。