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労務のスキルを身に付けたいと考えている方は、こんな悩みはありませんか?
✔ 労務におすすめの資格が知りたい
✔ どのくらい勉強するのか知りたい
✔ 早急に取得できる資格が知りたい
そこで本記事は労務関連資格の取得に要する勉強時間について紹介。記事を読むメリットは以下のとおりです。
〇 労務に役立つおすすめの資格がわかる
〇 合格に必要な勉強時間の目安がわかる
〇 短期間で取得可能な資格がわかる
本サイトで取り上げる「労務におすすめの資格16選」をベースに、各資格の公式ホームページや予備校の対策講座の情報から、合格に必要な勉強時間の目安を資格ごとに解説します。労務のスキルを身に付けたい、業務に役立つ資格を取得したいと考える方は参考にしてみてください。
労務の資格の勉強時間一覧
まずは本サイトで取り上げている「労務におすすめの資格16選」について、合格に必要な勉強時間の目安をまとめて紹介します。一覧表の見方は、以下をご参照ください。
資格名称 (五十音順) | 勉強時間 (単位:h(時間)) | 学習期間 (単位:w(週)) |
---|---|---|
衛生管理者 | 一種:100h 二種:60h | 一種:10w(2か月半) 二種:6w(1か月半) |
個人情報保護士 | 10~50h | 1~5w(1週間~1か月) |
雇用クリーンプランナー | 20~60h | 2~6w(2週間~1か月半) |
社会保険労務士 | 500~1,000h | 50~100w(1年~2年1か月) |
人事総務検定 | 1級:15~45h 2級:講習受講 3級:講習受講 | 1級:1~4w(1週間~1か月) 2級:2.5h×4回 3級:2.5h×2回 |
人事総務検定 (給与計算技能) | 1級:15~22.5h 2級:講習受講 3級:講習受講 | 1級:1~2w(1~2週間) 2級:2.5h×2回 3級:2.5h×1回 |
日商簿記検定 | 1級:400~800h 2級:100~250h 3級:50~100h | 1級:40~80w(10か月~1年8か月) 2級:10~25w(2か月半~6か月) 3級:5~10w(1か月~2か月半) |
年金アドバイザー | 2級:60h~ 3級:30~60h | 2級:6w~(1か月半~) 3級:3~6w(3週間~1か月半) |
ハラスメント アドバイザー | 9~30h | 1~3w(1~3週間) |
ビジネス実務法務検定 | 1級:200~250h 2級:60~100h 3級:45~60h | 1級:20~25w(5~6か月) 2級:6~10w(1か月半~2か月半) 3級:4~6w(1か月~1か月半) |
マイナンバー実務検定 | 10~30h ※1~3級共通 | 1~3w(1~3週間) ※1~3級共通 |
メンタルヘルス・ マネジメント検定 | Ⅰ種:100~120h Ⅱ種:30~50h Ⅲ種:10~20h | Ⅰ種:10~12w(2か月半~3か月) Ⅱ種:3~5w(3週間~1か月) Ⅲ種:1~2w(1~2週間 |
労働時間適正管理者検定 | 講習受講 | 2.5h×2回 |
労働法務士 | 23~70h | 2~7w(2週間~1か月半) |
ITパスポート | 60~180h | 6~18w(1か月半~4か月半) |
MOS | 30~90h ※MOSスペシャリストの場合 | 3~9w(3週間~2か月) |
上記の勉強時間は、各資格の公式ホームページや資格の予備校が開講する対策講座の情報を元に、独自に集計・推察したものです。
あくまで学習計画を立てる際の目安としてご覧ください。
以下、労務におすすめの資格の勉強時間につき、国家資格・公的資格・民間資格の順番に解説していきます。
労務におすすめの国家資格
国家資格とは、国の法律に基づいて各種分野における個人の能力・知識が判定される資格を指します。本記事で取り上げる労務におすすめの国家資格は以下の3つです。
衛生管理者
労務におすすめの国家資格1つ目は「衛生管理者」。対応業種に応じて第1種と第2種に分かれており、合格に必要な勉強時間の目安はそれぞれ以下のとおりです。
合格に必要な勉強時間の目安
第一種:100時間
第二種:60時間
衛生管理者の勉強時間は、以下の予備校2校がそれぞれの公式ホームページで掲載している情報を参考にしました。
〇アガルート
第一種:100時間
第二種:60時間
〇ユーキャン
第一種:100時間
第二種:1~2か月(時間の記載なし)
衛生管理者「第一種」「第二種」の試験科目は、それぞれ以下のとおりです。衛生管理者の試験科目と勉強時間を照らし合わせると、1科目あたりの勉強時間は20時間程度と見込まれます。
<衛生管理者 第一種>
試験科目 | 出題数 | 配点 |
---|---|---|
労働衛生(有害業務に係るもの) | 10問 | 80点 |
労働衛生(有害業務に係る以外のもの) | 7問 | 70点 |
関係法令(有害業務に係るもの) | 10問 | 80点 |
関係法令(有害業務に係る以外のもの) | 7問 | 70点 |
労働生理 | 10問 | 100点 |
合計 | 44問 | 400点 |
<衛生管理者 第二種>
試験科目 | 出題数 | 配点 |
---|---|---|
労働衛生(有害業務に係るものを除く) | 10問 | 100点 |
関係法令(有害業務に係るものを除く) | 10問 | 100点 |
労働生理 | 10問 | 100点 |
合計 | 30問 | 300点 |
衛生管理者第一種は、労働衛生(2科目)・関係法令(2科目)・労働生理の計5科目から出題。1科目20時間×5科目なので、合格に必要な勉強時間の目安は100時間となります。
一方の衛生管理者第二種は、第一種の試験科目から有害業務に係るものを除いた計3科目が試験範囲です。第一種より2科目減る分、20時間×3科目=60時間となります。
衛生管理者の試験概要はこちら。
<衛生管理者の試験概要>
試験日程 | 年間を通じて、毎月1~5回ほど実施 |
申込期間 | 窓口:第1受験希望日の2か月前~2日前 郵送:第1受験希望日の2か月前~2週間前(消印有効) |
試験時間 | 180分 ※第一種・第二種ともに共通 ※いずれも科目免除者の場合は135分 |
出題形式 | 選択式(5肢択一) ※第一種・第二種ともに共通 |
問題数 | 第一種:44問(5科目) 第二種:30問(3科目) |
合格基準 | 各科目で40%以上かつ全科目の合計で60%以上の正答率 ※第一種・第二種ともに共通 |
1週間(w)で10時間(h)勉強すると仮定した場合、衛生管理者の学習期間は第一種で10w(2か月半)、第二種で6w(1か月半)となります。受験日から逆算し、余裕をもった学習計画を立てましょう。
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社会保険労務士
労務におすすめの国家資格2つ目は「社会保険労務士」。平均合格率は6%前後と、労務系のなかで最も難易度が高い資格です。社労士の合格に必要な勉強時間の目安は以下のとおり。
合格に必要な勉強時間の目安
500~1,000時間
社労士の勉強時間は、資格の予備校3校がホームページで掲載する以下の情報を参考にしました。
〇アガルート:800~1,000時間
〇スタディング:500~1,000時間
〇ユーキャン:1,000時間以上
社労士の試験科目は計8科目(択一式では、一般常識科目がひとまとめになるので7科目)。仮に合格に必要な勉強時間を800時間とすると、1科目あたり100時間の計算になります。
<社労士の試験科目>
試験科目 | 選択式 計8科目 (配点) | 択一式 計7科目 (配点) |
---|---|---|
労働基準法・ 労働安全衛生法 | 5問(5点) | 10問(10点) |
労働者災害補償保険法 (労働保険料徴収等の法律を含む) | 5問(5点) | 10問(10点) |
雇用保険法 (労働保険料徴収等の法律を含む) | 5問(5点) | 10問(10点) |
労務管理その他の 労働に関する一般常識 | 5問(5点) | 10問(10点) |
社会保険に関する一般常識 | 5問(5点) | ※労務管理その他の労働に関する 一般常識とあわせて1科目 |
健康保険法 | 5問(5点) | 10問(10点) |
厚生年金保険法 | 5問(5点) | 10問(10点) |
国民年金法 | 5問(5点) | 10問(10点) |
合計 | 40問(40点) | 70問(70点) |
社労士試験は各科目ごとに合格基準点(足切り点)が設けられるため、苦手科目を作らないようバランスよく学習することが求められます。そのため1科目あたり100時間の勉強とした場合でも、苦手科目はプラスアルファで勉強しなければなりません。必要とされる勉強時間の幅が大きい理由の一つでもあります。
社労士の試験概要は以下のとおり。
試験日程 | 8月第4日曜日(年1回) |
申込期間 | 4月中旬~5月末 |
試験時間 | 午前:80分 午後:210分 |
出題形式 | 午前:選択式 午後:択一式 |
問題数 | 選択式:40問(8科目の合計) 択一式:70問(7科目の合計) |
合格基準 ※令和6年度 | 選択式:総得点25点以上かつ各科目3点以上 └労務管理その他の労働に関する一般常識は2点以上 択一式:総得点44点以上かつ各科目4点以上 |
社労士の受験機会は年1回しかありません。学習範囲が多岐にわたることから、予備校の対策講座は前年10月頃からスタートするのが一般的。私の受験経験上、初学者の方は勉強時間を1,000時間は見積もったほうがよいです。
勉強時間1,000時間のケース
1週間で10時間勉強する場合 100週(w)
4w=1か月計算で25か月(2年1か月)
社労士試験の受験経験者であれば、500~800時間程度の勉強時間を想定しましょう。
勉強時間500時間のケース
1週で10時間勉強する場合 50週(w)
4w=1か月計算で12.5か月(約1年)
私の場合、社労士の勉強を始めてから合格するまでにかかった期間はおよそ2年でした。個人差はあれど受験勉強の期間は長期に渡るため、綿密な学習プランを立てて計画的に勉強しましょう。
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ITパスポート
労務におすすめの国家資格3つ目は「ITパスポート」。ユーザー目線でITの基本を学べる試験で、効果的にITを活用できることを証明する資格でもあります。ITパスポートの合格に必要な勉強時間の目安は以下のとおりです。
合格に必要な勉強時間の目安
60~180時間
ITパスポートの勉強時間は、資格の予備校3校が各ホームページ上に掲載する以下の情報を参考にしています。
〇スタディング:100~180時間
〇LEC:60~180時間
〇TAC:100~150時間
大学で情報系の科目を履修していた人やIT部門で働いた経験のある人は、初学者よりも少ない勉強時間で合格ラインに到達できます。逆にITの基礎知識が全くない場合は、150~180時間程度の勉強時間を見込んでおきましょう。参考まで、ITパスポートの試験科目は以下のとおりです。
<ITパスポートの試験科目>
試験科目 | 出題範囲 | 問題数 |
---|---|---|
ストラテジ系 | ・企業と法務 ・経営戦略 ・システム戦略 | 30問程度 |
マネジメント系 | ・開発技術 ・プロジェクトマネジメント ・サービスマネジメント | 20問程度 |
テクノロジ系 | ・基礎理論 ・コンピュータシステム ・技術要素 | 45問程度 |
試験科目ごとに出題数に差があるので、学習量や得手不得手によって勉強時間の量を上手く割り振るのがポイントです。
ITパスポートの試験概要はこちら。
ITパスポート | 内容 |
---|---|
試験日程 | 毎月随時 |
申込期間 | 試験日の3か月前~ |
試験時間 | 120分(どの科目も一律) |
出題形式 | CBT(Computer Based Testing)方式 コンピュータで表示された問題に対し、 マウスやキーボードを使用して解答 |
問題数 | 計100問 【内訳】 ストラテジ系:35問程度 マネジメント系:20問程度 テクノロジ系:45問程度 |
合格基準 | 全体で6割以上 (600点以上/1000点) 3つの分野別にそれぞれ3割以上正答 (300点以上/1000点) |
ITパスポート試験は、全国47都道府県で毎月随時開催しています。1年を通して受験の機会があるので、勉強時間が不足していると感じる場合は、受験月を少し先延ばしにするのも手です。試験の実施回数や受験会場は地域によって異なるので、詳細は(独)情報処理推進機構(IPA)HPにてご確認ください。
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労務におすすめの公的資格
公的資格とは、民間団体や公益法人等が主催する資格で、文科省や経産省などの官庁が後援する資格を指します。企業の労務部門で働く方におすすめの公的資格は以下の3つです。
日商簿記検定
労務におすすめの公的資格1つ目は「日商簿記検定」。ビジネスに必須のスキルとして、業種や業界を問わず人気がある資格で、合格に必要な勉強時間の目安は以下のとおりです。
合格に必要な勉強時間の目安
1級:400~800時間
2級:100~250時間
3級:50~100時間
なお資格の予備校3校のホームページでは、以下の勉強時間をうたっています。
〇スタディング
1級:400~600時間以上
2級:100~200時間以上
3級:50~100時間以上
〇ユーキャン
1級:500~800時間
2級:150~250時間
3級:100時間程度
〇TAC
1級:500~600時間
2級:200~250時間
3級:80~100時間
上記はいずれも「対策講座の受講」を前提とした場合の勉強時間です。独学の場合、各校とも勉強時間は2~3割増加するとしています。
日商簿記の出題範囲は以下のとおり。
級 | 出題範囲 |
---|---|
1級 | 商業簿記・会計学 工業簿記・原価計算 |
2級 | 商業簿記 工業簿記 |
3級 | 商業簿記 |
初学者におすすめは日商簿記3級。基本的な商業簿記を扱い、外部から仕入れた商品の販売を行なう企業を対象とする級です。工業簿記を含まず、商業簿記の出題範囲も狭いので、初学者でも十分合格を狙えます。
日商簿記2級は、3級の知識を前提に出題されます。相違点は工業簿記が出題されること。社内で製造した製品を販売する企業を対象とし、原価計算の知識も求められるなど、ある程度まとまった勉強量が必要です。
日商簿記1級は、商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算の4科目から構成。公認会計士や税理士の登竜門に位置づけられる級です。出題範囲が広いため、バランスよく計画的に学習を進める必要があります。
日商簿記の試験概要はこちらです。
<日商簿記検定 試験概要(統一試験のみ)>
試験日程 | 1級:6月、11月(年2回) 2級:6月、11月、2月(年3回) 3級:6月、11月、2月(年3回) |
申込期間 | 6月試験:4月下旬~ 11月試験:10月初旬~ 2月試験:1月上旬~ ※各地の商工会議所で開始日や終了日が異なります。 |
試験時間 | 1級:90分+90分 2級:90分 3級:60分 |
出題形式 | 記述式(各級共通) |
出題数 | 1級:計4題以内 2級:計5題以内 3級:計3題以内 |
合格基準 | 70%以上(各級共通) ※1級のみ1科目ごとの得点が40%以上 |
日商簿記2級と3級は、年3回受験のチャンスがあります。効率よく勉強すれば、年内に2級と3級両方の合格を狙うことも可能。短期間での合格を目指すなら、予備校の対策講座を積極的に活用しましょう。
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ビジネス実務法務検定
労務におすすめの公的資格2つ目は「ビジネス実務法務検定」。法務部門をはじめ、人事や労務、総務など幅広い職種で必要とされる法律知識を習得できる資格です。正しい法律知識を身に付けることで、業務上のリスクを回避し、ビジネス上のトラブルを未然に防ぐことにつながります。
ビジ法各級の合格に必要な勉強時間の目安は以下のとおり。
合格に必要な勉強時間の目安
1級:200~250時間
2級:60~100時間
3級:45~60時間
ビジ法の勉強時間の目安は、資格の予備校2校が公式ホームページ上で掲載する勉強時間の情報を参考にしたものです。
〇スタディング
1級:200~250時間
2級:100時間以上
3級:45~60時間
〇TAC
1級:200~250時間
2級:60~90時間
3級:45~60時間
ビジ法3級は、ビジネスに関する法律の基礎知識を中心に出題されます。債権の管理や回収分野の配点が高いのが特徴です。出題形式は「2肢 or 4肢」の択一式で難易度は易しめ。出題頻度の高い問題を中心に問題演習をこなせば、初学者でも十分に合格を狙える資格です。
ビジ法2級は、「民法」と「商法・会社法」に重点を置くのがポイント。配点の3~5割を占めるからです。解答方法も「5肢 or 4肢」の択一式と、3級と比べて形式面での難易度も上がるので注意しましょう。
ビジ法1級は記述式を採用しており、法律をベースに企業の法的問題をどう解決するか「文章として書きだす」スキルが求められます。問題演習の模範解答に倣った作文を繰り返し「型」に沿った文章スキルを身につけましょう。
ビジ法の試験概要はこちら。
<ビジネス実務法務検定の試験概要>
試験日程 | 1級:12月の第2日曜日(年1回) 2級:6月下旬~7月上旬、10月下旬~11月中旬(年2回) 3級:6月下旬~7月上旬、10月下旬~11月中旬(年2回) |
申込期間 | 1級:11月初旬~中旬(年1回) 2級:5月中旬~下旬、9月下旬~10月上旬(年2回) 3級:5月中旬~下旬、9月下旬~10月上旬(年2回) |
試験時間 | 90分 ※1~3級ともに同じ |
出題形式 | 1級:記述式 2級:選択式(5肢と4肢) 3級:選択式(2肢と4肢) |
出題数 | 1級:共通問題2問・選択問題2問(各50点) 2級:40問(前半3点、後半2点) 3級:2択30問・4択20問(各2点) |
合格基準 | 1級:各問題50%以上かつ合計点が140点以上(200点満点中) 2級:70点以上(100点満点中) 3級:70点以上(100点満点中) |
ビジ法1級の受験は年1回ですが、2級と3級は年2回チャンスがあります。1年のうちに両方合格することも可能なので、就職や転職でアピールするスキルが欲しい方にピッタリ。予備校の対策講座を活用し、計画的に学習しましょう。
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メンタルヘルス・マネジメント検定
労務におすすめの公的資格3つ目は「メンタルヘルス・マネジメント検定」。ビジネスパーソンの心の不調の未然防止と活力ある職場づくりを目指し、メンタルヘルスケアに関する知識や対処法を習得できる資格です。企業の人的資源の活性化や労働生産性の維持・向上を図るのに役立ちます。
合格に必要な勉強時間の目安は以下のとおり。
合格に必要な勉強時間の目安
Ⅰ種:100~120時間
Ⅱ種:30~50時間
Ⅲ種:10~20時間
上記は、資格の予備校2校の公式ホームページ上に掲載されている勉強時間の情報を参考にしたものです。
〇スタディング
Ⅰ種:100~120時間
Ⅱ種:30~50時間
Ⅲ種:10~20時間
〇ユーキャン
Ⅰ種:記載なし
Ⅱ種:30~50時間
Ⅲ種:10~20時間
Ⅲ種(セルフケアコース)は、ビジネスパーソン本人のストレスケアを学べる級です。学習範囲はセルフケアにちなんだ内容に限定されますが、一般常識に関する問題が多く初学者でも十分合格を狙えます。
Ⅱ種(ラインケアコース)は、管理職者が部下のメンタルケアに必要な知識が問われます。後述する出題範囲のなかでも、以下の分野の出題が多い傾向にあります。
Ⅱ種は選択式ですが、専門用語が頻出したり、法が定める細かな数値が出題されたりするため、難易度はやや高め。試験対策では専門用語の意味を理解し、正確な数値を暗記しましょう。
Ⅰ種(マスターコース)は、企業のメンタルヘルス対策に関する知識が問われる級で、論述試験の対策も必要です。以下の分野の出題が多い傾向にあります。
論述対策としては、問いに関連するキーワードを軸に制限字数内で結論を書くスキルが求められます。「用語理解+文章構成力」が問われる難易度の高い資格です。
メンタルヘルス・マネジメント検定の出題範囲は以下のとおり。
<メンタルヘルスマネジメント検定の出題範囲>
種別 | Ⅰ種 | Ⅱ種 | Ⅲ種 |
---|---|---|---|
出題範囲 | ①企業のメンタルヘルス 対策の意義と重要性 ②メンタルヘルスケアの 活動領域と管理部門の 役割 ③ストレス及びメンタル ヘルスの基礎知識 ④人事労務管理スタッフ に求められる能力 ⑤メンタルヘルスケアに 関する方針と計画 ⑥産業保健スタッフ活用 による心の健康管理 ⑦相談体制の確立 ⑧教育研修 ⑨職場環境等の改善 | ①メンタルヘルスケアの 意義と管理職者の役割 ②ストレス及びメンタル ヘルスの基礎知識 ③職場環境等の評価及び 改善の方法 ④個々の労働者への配慮 ⑤労働者との相談対応 └聴き方、情報提供、助言 ⑥社内外資源との連携 ⑦心の健康問題を抱える 復職者の支援方法 | ①メンタルヘルスケアの 意義 ②ストレス及びメンタル ヘルスの基礎知識 ③セルフケアの重要性 ④ストレスへの気づき方 ⑤ストレスへの対処法や 軽減の方法 ⑥社内外資源との連携 |
試験概要はこちらです。
<メンタルヘルスマネジメント検定の試験概要>
試験日程 | Ⅰ種:11月(年1回) Ⅱ種:11月、3月(年2回) Ⅲ種:11月、3月(年2回) |
申込期間 | 11月:9月中旬~下旬 3月:1月下旬~2月上旬 ※上記は一般受付期間です |
試験時間 | Ⅰ種:180分 Ⅱ種:120分 Ⅲ種:120分 |
出題形式 | Ⅰ種:選択式(120分)と論述式(60分) Ⅱ種:選択式 Ⅲ種:選択式 |
問題数 | 50問 ※Ⅰ~Ⅲ種ともに同じ ※Ⅰ種は選択問題のみで50問(論述問題は別途大問2つから構成される) |
合格基準 | Ⅰ種:選択式105点以上かつ論述式25点以上 Ⅱ種:70%以上の正答率 Ⅲ種:70%以上の正答率 |
Ⅰ種の受験は年1回ですが、Ⅱ種とⅢ種は年2回受験のチャンスがあります。人事や労務をはじめ早急にメンタルヘルスのスキルを習得したい方にピッタリの資格です。同一年度内でⅡ種とⅢ種両方合格も狙えるので、予備校の対策講座を活用し、効率的に学習するようにしましょう。
\スタディング受講生の累計合格者数は220名/
労務におすすめの民間資格
民間資格は、財団法人や社団法人などの民間団体が独自に定めた基準に基づき、一定の能力や知識を証明する資格です。本記事では企業の労務担当者におすすめの民間資格を9つ紹介します。
個人情報保護士
労務におすすめの民間資格1つ目は「個人情報保護士」。個人情報の保護に精通し、適正な取り扱いや安全管理の手法を身に付けたエキスパートを養成する資格です。企業における個人情報の適正利用の推進に役立ちます。
個人情報保護士の合格に必要な勉強時間は以下のとおり。
合格に必要な勉強時間の目安
10~50時間
上記は主催団体である全日本情報学習振興協会が公式HPに掲載する以下の調査結果を元にしたものです。
主催団体の公表によると、合格者の約8割が50時間以内の勉強時間で合格しています。個人情報保護士認定試験の出題範囲は以下のとおり。
<個人情報保護士の出題範囲>
課題Ⅰ 個人情報保護の総論 | 内容 |
---|---|
個人情報保護法の理解 | ・個人情報保護法の歴史 ・個人情報に関する事件、事故 ・各種認定制度 ・個人情報の定義と分類 ・個人情報取扱事業者 ・条文に対する知識と理解 |
マイナンバー法の理解 | ・番号法の背景、概要 ・条文に対する知識と理解 |
課題Ⅱ 個人情報保護の対策と 情報セキュリティ | 内容 |
---|---|
脅威と対策 | 脅威と脆弱性に対する理解 |
組織的・人的セキュリティ | ・組織体制の整備 ・人的管理の実務知識 |
オフィスセキュリティ | 物理的管理の実務知識 |
情報システムセキュリティ | 技術的管理の実務知識 |
個人情報保護士認定試験は「課題Ⅰ」と「課題Ⅱ」に分かれており、合格するにはそれぞれ70%以上正答する必要があります。とりわけ課題Ⅱの情報セキュリティ分野では、「リスクマネジメント」や「ソーシャル・エンジニアリング」などの専門用語が頻出するので対策が必要です。
個人情報保護士の試験概要はこちら。
<個人情報保護士の試験概要>
試験日程 | 6月、9月、12月、3月(年4回) |
申込期間 | 6月:2月下旬~5月上旬 9月:5月下旬~8月上旬 12月:8月下旬~11月上旬 3月:11月下旬~2月上旬 |
試験時間 | 150分 |
出題形式 | 選択式(4肢択一) |
問題数 | 課題Ⅰ:50問(個人情報保護の総論) 課題Ⅱ:50問(個人情報保護の対策と情報セキュリティ) |
合格基準 | 課題Ⅰ、課題Ⅱともに70%以上の正答率 ※問題の難易度によって正答率70%未満でも合格する場合あり |
個人情報保護士認定試験は年4回受験可能です。短期間で学習できる資格なので、人事や労務担当者をはじめ、早急に個人情報保護スキルを習得したい方におすすめします。
\主催団体による対策講座はSMART合格講座/
雇用クリーンプランナー
労務におすすめの民間資格2つ目は「雇用クリーンプランナー」。企業におけるハラスメントの未然防止や社内体制の整備・構築、問題解決⽀援など、ハラスメントリテラシーを⾝につけたプロフェッショナルです。労働トラブル対策まで学べる国内発のパワハラ対策資格になります。
雇用クリーンプランナーの勉強時間の目安は以下のとおり。
合格に必要な勉強時間の目安
・20~60時間
雇用クリーンプランナーの勉強時間は、主催団体である一般社団法人クレア人財育英協会が開講する対策講座の時間を参考としました。
雇用クリーンプランナー対策講座の内容
・集中7日間特訓講座(約6時間)
・ハラスメント分野(約7時間)
・労働トラブル分野(約8時間)
全30講義(20時間超)
全講座の受講+復習2回(1回あたり全講座受講と同じ時間かかると想定)すると、20h×3回=最大60h程度の勉強時間が見込まれます。
各分野の学習内容はこちらです。
〇ハラスメント分野の講座
序章:ハラスメント・労働トラブルを
予防する意味
第1章:ハラスメント総論
第2章:パワーハラスメント
第3章:セクシャルハラスメント
第4章:マタニティハラスメント
・その他ハラスメント
第5章:ハラスメントトラブル時の
解決と事前予防
〇労働トラブル分野の講座
第1章:税金と社会保険
第2章:求人と採用
第3章:入社
第4章:労働時間・休憩・休日
第5章:賃金
第6章:出産・育児・介護
第7章:ケガや病気
第8章:退職
第9章:労働トラブル相談実践
全講座の受講後、最終テストを受けて合格すれば雇用クリーンプランナーを取得できる仕組みです。最終テストはオンラインで受検(4肢択一の全50問)し、正答率60%以上で合格となります。
なお雇用クリーンプランナーは、講座受講~最終テストまで全てオンライン上で完結。スマホでも受講できるため、自分の都合のよい時間に学習できるのが魅力です。国内発のパワハラ対策資格なので、ハラスメント事案の対応に苦慮する人事や労務担当者の取得をおすすめします。
\オンラインで取得!国内発パワハラ対策資格/
人事総務検定
労務におすすめの民間資格3つ目は「人事総務検定」。人事や総務担当者に求められる知識および実務能力に関する検定試験です。人事総務における実務や基礎的な法律知識を体系的かつ実践的に習得することができます。
人事総務検定の勉強時間の目安は以下のとおり。
合格に必要な勉強時間の目安
1級:15~45時間
2級:10時間
3級:5時間
※2級と3級は特別認定講習の受講時間。
人事総務検定の勉強時間は、特別認定講習の実施団体であるLECが開講する対策講座および特別認定講習の受講時間を参考にしたものです。
<人事総務検定の受講時間>
人事総務検定 | 1級 | 2級 | 3級 |
---|---|---|---|
試験対策講座 | 2.5h×6 | - | - |
特別認定講習 | - | 2.5h×4 | 2.5h×2 |
人事総務検定2級と3級は、特別認定講習を受講すれば資格を取得できます。それぞれの講習カリキュラムは以下のとおり。人事総務検定3級は2.5hの講習を2回、2級は4回受講した後、それぞれ「確認テスト」に合格すれば取得できる仕組みになっています。なお2級は3級を修了していることが取得条件です。
<人事総務検定3級 特別認定講習カリキュラム>
受講回 | 学習内容 (2.5h×2回) |
---|---|
第1回 | ・労働保険、社会保険の仕組み ・人事総務の主な仕事内容 ・労働保険、社会保険の新規適用手続 |
第2回 | ・採用に関する手続(契約書、入社手続、扶養) ・退職に関する手続(離職票の作成等) ・給与計算、個人情報保護、マイナンバー管理の知識 |
<人事総務検定2級 特別認定講習カリキュラム>
受講回 | 学習内容 (2.5h×4回) |
---|---|
第1回 | ・労務管理の知識と各書式、協定、就業規則の作成 ・採用、入社、試用期間 ・人事異動、服務規律、休職・復職 ・労働時間管理、休日・休暇 |
第2回 | ・労務管理の知識と各書式・協定・就業規則の作成 ・賃金、賞与、退職金 ・非正規雇用従業員に関する規程作成 ・職場の安全衛生、メンタルヘルス、ストレスチェック等 |
第3回 | ・従業員に関する労働保険・社会保険手続(給付編) ・業務災害・通勤災害が発生した際の労災手続 ・健康保険の給付に関する手続 ・雇用保険の給付に関する手続 |
第4回 | ・労働保険・社会保険の定例業務(手続編) ・労働保険の年度更新(一元適用) ・社会保険の算定処理、月額変更届、給与計算業務 ・給与計算、年末調整、個人情報保護、マイナンバー ・個人情報保護法およびマイナンバーに関する実務 |
ただし人事総務検定1級は、2級や3級のような特別認定講習はなく、試験を受けて合格しなければなりません。そのためLECでは以下の対策講座(計6回)を開講しています。
<人事総務検定1級 対策講座>
対策講座 | 主な内容 |
---|---|
(1)人事総務の 重要な手続 | ①労働保険料及び年度更新 ②給与計算の実務及び年末調整 ③雇用保険の届出及び雇用継続給付等 ④主要な助成金の基本的事項 ⑤その他、労働基準及び総務全般における広範囲な手続 |
(2)人事総務の予防的・ 戦略的知識 | ①労務管理全般の知識と施策 ②人事評価 ③臨検及び行政対応 ④就業規則に関する高度な知識、その他社内規則に関する知識 ⑤労働法の解釈とトラブル処理及び労働判例の解釈 ⑥契約及び契約管理関連の知識 ⑦役員・株主総会・取締役会に関する知識 ⑧その他、予防的・戦略的な人事総務全般の知識 |
人事総務検定1級の場合、対策講座の受講時間(計15時間)と2回の復習(復習1回に要する時間は対策講座の受講と同程度と想定)をすると、勉強時間は45時間程度となります。
就職や転職、異動などで人事総務スキルを早急に取得したいという方は、人事総務検定2級と3級の受講をおすすめします。
\講習受講で取得可!人事総務検定/
人事総務検定・給与計算技能
労務におすすめの民間資格4つ目は「人事総務検定・給与計算技能」。上述した人事総務検定の給与計算に特化した資格です。社会保険料や雇用保険料の算出、正確な賃金計算と未払防止、給与計算に伴う付帯業務への対応を目的としています。
給与計算技能の勉強時間はこちら。
合格に必要な勉強時間の目安
1級:15~22.5時間
2級:5時間
3級:2.5時間
※2級と3級は特別認定講習の受講時間。
給与計算技能の勉強時間は、特別認定講習の実施団体であるLECが開講する特別認定講習の受講時間を参考にしたものです。
<人事総務検定 給与計算技能の受講時間>
人事総務検定 給与計算技能 | 1級 | 2級 | 3級 |
---|---|---|---|
試験対策講座 | 令和6年度 は実施せず | - | - |
特別認定講習 | - | 2.5h×2 | 2.5h×1 |
給与計算技能2級と3級は、LECによる特別認定講習を受講することで取得できます。学習範囲は共通ですが、給与計算技能3級は2.5hの講習を1回、2級は2回と受講回数が違います。講習受講後、それぞれ「確認テスト」に合格すれば取得できる仕組みです。上述の人事総務検定と同様、2級は3級修了が取得条件になります。
なお給与計算技能1級は、2級や3級のような特別認定講習はなく、試験を受けて合格しなければなりません。1級では、2級と3級で学んだ法令知識+給与計算能力が問われます。2級と3級の受講時間(計7.5時間)を2~3回復習(1回の時間は受講時間と同程度と想定)すると、勉強時間は15~22.5時間と見込まれます。
人事総務検定と同様、就職や転職、異動などで早急に給与計算スキルを身に付けたい方は、給与計算技能2級と3級がおすすめです。
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年金アドバイザー
労務におすすめの民間資格5つ目は「年金アドバイザー」。金融機関で働く方向けの資格ですが、年金額の算出や企業年金の仕組み、退職金にかかる税金対応など、一般企業の管理部門でも役立つスキルを習得できます。
年金アドバイザーの勉強時間の目安は以下のとおり。
合格に必要な勉強時間の目安
2級:60時間~
3級:30~60時間
上記は、資格の予備校2校の公式ホームページ上に掲載されている対策講座の受講時間または勉強時間の情報を参考にしたものです。なお年金アドバイザーには1級がないため、2級が最上位級となります。また4級もありますが、本記事では実践的なスキルを習得できる2級と3級にしぼって解説します。
〇LEC
2級:18時間 ※1
3級:19時間 ※2
〇フォーサイト
2級:記載なし
3級:30時間
※1 年アド2級合格パックの総受講時間
※2 年アド3級合格パックの総受講時間
年金アドバイザー3級は、顧客の年金相談に応じるための基礎知識と実践力が問われる級です。一般企業の労務部門では、入退職に伴う年金の手続きや社内での年金相談対応に活かせます。なお試験問題の9割以上は過去問と同じか微修正した類題のため、試験対策しやすく初学者におすすめ。
3級の勉強時間は、講義1回分+復習2回(1回あたり講義と同じ時間がかかると想定)とした場合、最大で19h×3回=57時間程度になります。
一方の年金アドバイザー2級は、年金関連の相談・研修・指導に応じるための実践的な知識が問われる級です。3級と同じ計算だと、講義1回分+復習2回で勉強時間は18h×3=54時間程度となります。ただし2級は記述式を採用していたり、3級で学習した内容も問われたりするため、プラスアルファの勉強時間が見込まれます。
年金アドバイザー2、3級の出題範囲および試験概要は以下のとおりです。
<年金アドバイザーの出題範囲>
級 | 出題範囲 |
---|---|
2級 | ・社会保険制度の概要・沿革 ・公的年金制度の仕組み ・年金給付と支給要件・年金額計算 ・企業年金、個人年金の仕組み ・雇用、医療、介護保険制度 ・年金、退職一時金の税金 ・年金相談とその対応の仕方 ・その他 |
3級 | ・わが国の社会保険制度とその仕組み ・年金制度とその仕組み ・年金給付の種類と支給要件 ・企業年金個人年金の仕組みの要点 ・裁定請求手続きと年金受給者の手続き ・その他 |
<年金アドバイザーの試験概要>
試験日程 | 2級:3月(年1回) 3級:10月、3月(年2回) |
申込期間 | 10月:8月中旬~9月上旬 3月:1月上旬~中旬 |
試験時間 | 2級:180分 3級:150分 |
出題形式 | 2級:記述式 3級:選択式(5肢択一) |
問題数 | 2級:10問 3級:50問(基礎知識30問、技能・応用10事例で20問) |
合格基準 | 60%の正答率 ※2級、3級とも同じ |
年金アドバイザー2級は年1回、3級は年2回受験のチャンスがあります。社労士やFPなど年金関連の知識が問われる資格を学習する方にもピッタリ。試験日も重複しないので、腕試しに受験してみるのもおすすめです。
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ハラスメントアドバイザー
労務におすすめの民間資格6つ目は「ハラスメントアドバイザー」。ハラスメントによる経営リスクを最小化を目的とした資格です。ハラスメントの基礎知識だけでなく、企業の法的責任や予防措置、相談対応など、ハラスメント事案に対応するための幅広い知識を習得できます。
ハラスメントアドバイザーの勉強時間の目安はこちら。
合格に必要な勉強時間の目安
・9~30時間
上記は、ハラスメントアドバイザーの主催団体である全日本情報学習振興協会が開講する対策講座の内容を参考にしたものです。
ハラスメントアドバイザー
SMART合格講座
・ビデオ動画:4時間19分
・答練:2時間44分
・模試:60問×1回分
計:約9時間
全講義の受講後、復習を2回(1回あたり講義と同じ時間かかると想定)した場合、9h×3回=27時間程度になります。
ハラスメントアドバイザーの出題範囲と試験概要は以下のとおりです。
<ハラスメントアドバイザーの出題範囲>
第1課題 | ハラスメントの理解 |
第2課題 | ハラスメントの法的責任等 |
第3課題 | 雇用管理上講ずべき措置 |
第4課題 | ハラスメントの予防と再発防止対策 |
第5課題 | ハラスメント相談について |
<ハラスメントアドバイザーの試験概要>
試験日程 | 4月、7月、10月、1月(年4回) |
申込期間 | 4月:12月中旬~3月上旬 7月:3月中旬~6月上旬 10月:6月中旬~9月中旬 1月:9月中旬~12月中旬 |
試験時間 | 10:00~11:45 |
出題形式 | 選択式(マークシート) |
出題数 | 60問程度 |
合格基準 | 70%以上の正答率 |
ハラスメントアドバイザーは、2023年11月に第1回試験を実施したばかりの新検定。同団体が2023年まで実施していた「ハラスメントマネージャーⅠ種」の後継資格になります。ハラスメントマネージャーⅠ種と比べて出題範囲が狭まったり、一般常識の問題が増えたりと試験対策しやすくなったので、初学者の方にもおすすめです。
\令和5年11月からの新検定!/
マイナンバー実務検定
労務におすすめの民間資格7つ目は「マイナンバー実務検定」。企業でマイナンバーを扱う担当者は、マイナンバー制度の目的や仕組みを十分に理解して業務にあたらなければなりません。本検定はマイナンバーを利用する可能性の高い人事や労務、総務などの部門で働く方が、マイナンバーを適正に利用するための知識を養う資格です。
勉強時間の目安は以下のとおり。
合格に必要な勉強時間の目安
1~3級共通:10~30時間
上記は、マイナンバー実務検定の主催団体である全日本情報学習振興協会が開講する対策講座の内容を参考にしたものです。
マイナンバー実務検定対策講座
(各級共通)
・ビデオ動画:5時間27分
・答練:2時間45分
・模試:各級1回分
└1級:120分、2級:90分、3級:60分
計:約9~10時間程度
マイナンバー実務検定は1~3級がありますが、対策講座のビデオ動画と答練の内容は共通です。主に1~2級に対応した内容で、3級を受験する方は出題範囲を超えて学習する形になります。どの級も対策講座1回+復習2回(1回の時間は対策講座と同じと想定)とした場合、10h×3回=最大30h程度の勉強時間が見込まれます。
級ごとの出題範囲はこちら。
<マイナンバー実務検定の出題範囲>
級 | 1級・2級 | 3級 |
---|---|---|
出題範囲 | ・番号法の背景、概要 ・総則 ・個人番号/個人番号カード ・特定個人情報の提供の制限等 ・情報提供ネットワークシステムに よる特定個人情報の提供 ・特定個人情報保護評価等 ・個人情報法保護法の特例等 ・特定個人情報取扱に関する監督等 ・機構処理事務実施に関する措置 ・法人番号/雑則/罰則/附則 ・ガイドライン(金融・行政等含む) ・関連法令等 ※ 2級は赤字部分を除く | ・番号法の経緯、背景、概要 ・個人と番号法 ・民間企業と番号法 ・地方公共団体、行政機関、 独立行政法人等と番号法 ・番号法のこれから ・罰則 ・特定個人情報の適切な取扱い に関するガイドライン(事業者編) ・関連法令等 |
実はマイナンバー実務検定の1級と2級の出題範囲はほぼ一緒。明確な違いは、特定個人情報ガイドラインの出題範囲に金融と行政に関わる内容が含まれるか否かです。また2級が60問に対して、1級は80問出題されるなど出題数が異なります。
試験概要は以下のとおりです。
<マイナンバー実務検定の試験概要>
試験日程 | 6月、9月、12月、3月(年4回) |
申込期間 | 6月:2月下旬~5月下旬 9月:5月下旬~8月上旬 12月:8月上旬~11月中旬 3月:11月下旬~2月上旬 |
試験時間 | 1級:120分 2級:90分 3級:60分 |
出題形式 | 1級:選択式(4肢択一) 2級:選択式(4肢択一) 3級:選択式(2肢と3肢の択一) |
問題数 | 1級:80問 2級:60問 3級:50問 |
合格基準 | 70点以上 ※1~3級ともに同じ ※難易度によって70点未満でも合格の場合あり |
マイナンバー実務検定試験は年4回と、他の資格を学習中の方でも受験しやすい環境です。人事労務などの管理部門で働く方は、マイナンバー実務検定2級を目標にしましょう。
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労働時間適正管理者検定
労務におすすめの民間資格8つ目は「労働時間適正管理者検定」。労働時間の適正管理に関する知識および実務能力に関する検定試験になります。管理職として部下を持ったり、人事や労務などの管理部門に異動したりと、労働時間管理スキルが求められるポジションに就く方におすすめの資格です。
合格に必要な勉強時間の目安は以下のとおり。
合格に必要な勉強時間の目安
・5時間
※上記は特別認定講習の受講時間。
労働時間適正管理者検定は、LECが実施する特別認定講習を受講することで取得できる資格です。講習を受講後、確認テストとレポートをこなしてカリキュラム終了。合格者には、主催団体である人事総務スキルアップ協会から修了証を郵送する仕組みとなっています。
労働時間適正管理者検定の講習内容はこちらです。
労働時間適正管理者検定
特別認定講習(計5時間)
〇知識編(2.5h)
・労働時間管理に必要な法律
(労基法・安衛法・労災保険法など)
〇実務編(2.5h)
・政府のガイドラインや法令、その他、
実務に即した遵守すべき行動規範
5時間の講習を受講すれば取得できるため、早急に労働時間管理スキルを身につけたい方におすすめ。就職や転職でもアピールできる資格なので、人事や労務などの管理部門を目指す方にもピッタリです。部下をもつ管理職や勤怠管理の担当者はぜひ取得しておきましょう。
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労働法務士
労務におすすめの民間資格9つ目は「労働法務士」。企業において労働に関する法律問題を理解できる専門職養成を目的とした資格です。「労働法全般を学びたいけど、社労士は敷居が高い…」という方におすすめします。
労働法務士の合格に必要な勉強時間は以下のとおり。
合格に必要な勉強時間の目安
23~70時間
上記は、労働法務士の主催団体である全日本情報学習振興協会が開講する対策講座の内容を参考にしたものです。
労働法務士対策講座
・ビデオ動画(講義):15時間
・答練(問題演習):5時間
・模試(WEB模擬試験): 2.5時間
計:22.5時間
ビデオ動画では、労働法務士の試験科目を基礎~合格レベルまで約15時間かけて学習。答練では試験の出題傾向を掴むため、主要な過去問45問をピックアップして問題演習を行います。
答練では、設問ごとに「出題のねらい」と「解答」を解説してくれます。
最後の模試では、本番と同じ条件(試験時間・問題数)で腕試し。過去問の中で特に重要な問題を中心に構成されたweb模擬試験を通じて解答力に磨きをかけます。トータル22.5時間のカリキュラムとなっており、2回復習(1回あたりの時間はカリキュラムと同じと想定)をすると、22.5h×3回=最大67.5h程度の勉強時間が見込まれます。
出題範囲と試験概要はこちら。
<労働法務士の出題範囲>
試験科目 | 内容 |
---|---|
1.労働法総論 | 1)労働法の意義と沿革など 2)憲法上の基本規定 |
2.雇用関係法 | 1)労働契約の法理 2)労働条件の最低基準保障 3)安全・健康の確保 4)災害補償 5)労働者の人権保障と差別禁止 |
3.労使関係法 | 労働組合法 |
4.雇用保障法 | 1)一般雇用保障法 2)特別雇用保障法 |
5.労働紛争解決システム | 労働関係調整法等 |
6.その他の法規 | 外国人労働者に関する法規 |
<労働法務士の試験概要>
試験日程 | 5月、11月(年2回) |
申込期間 | 5月:1月中旬~4月中旬 11月:7月下旬~10月上旬 |
試験時間 | 150分 |
出題形式 | 選択式(マークシート方式) |
出題数 | 60問 |
合格基準 | 70%以上の正答率 ※難易度によって正答率70%未満でも合格の場合有り |
労働法務士認定試験は5月と11月の年2回あります。社労士と異なり、受験資格はなく誰でも受験可能。また労働法務士の学習範囲は、社労士の試験科目と重複する部分が多く、社労士受験前の腕試しにもにおすすめです。
\社労士受験の腕試しに!労働法務士認定試験/
MOS
労務におすすめの民間資格10個目は「MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)」。Microsoft Office製品の知識や操作スキルを証明できる資格です。WordやExcel、PowerPoint、Access、Outlookなど、オフィスでよく使われるソフトの操作スキルを客観的に証明できるため、就職や転職活動の際のアピールにもなります。
勉強時間の目安は以下のとおり。
合格に必要な勉強時間の目安
・30~90時間
※MOSスペシャリストを想定
上記は、パソコン教室のWinschoolによるMOS資格対策講座の内容を参考に算出したものです。
WinschoolのMOS資格対策講座
・MOSスペシャリスト:30時間 ※
・MOSエキスパート:36時間 ※
・PowerPoint:30時間
・Access:36時間
※ExcelまたはWordの対策講座
Winschoolでは、MOS対策講座として上記4つのコースを開講。講義回数は、30時間コースが90分×20回、36時間コースは90分×24回となります。初心者がMOS一般レベル(スペシャリスト)を目指す場合は、1日1時間の勉強で1か月あれば合格レベルに到達できます。
合格に必要な勉強時間は、MOSスペシャリストなら最大90h程度(講義+復習2回(1回あたり講義と同じ時間かかると想定))と見込まれます。
MOSの試験科目とバージョンは以下のとおりです。
MOS 試験科目 | 一般レベル (スペシャリスト) | 上級レベル (エキスパート) |
---|---|---|
Word ワード (文書作成ソフト) | ・Word 365 ・Word 2019 ・Word 2016 | ・Word 2019 エキスパート ・Word 2016 エキスパート |
Excel エクセル (表計算ソフト) | ・Excel 365 ・Excel 2019 ・Excel 2016 | ・Excel 365 エキスパート ・Excel 2019 エキスパート ・Excel 2016 エキスパート |
PowerPoint パワーポイント (プレゼンテーション ソフト) | ・PowerPoint 365 ・PowerPoint 2019 ・PowerPoint 2016 | - |
Access アクセス (データベース管理ソフト) | ・Access 2016 | ・Access 2019 エキスパート |
Outlook アウトルック (電子メール・情報管理ソフト) | ・Outlook 2019 ・Outlook 2016 | - |
MOSの試験概要(全国一斉試験)はこちら。
<MOSの試験概要>
MOS | 内容 |
---|---|
試験日程 | 毎月第2日曜日 ※2回実施の月は、第2+第4日曜日 |
申込期間 | おおむね試験の2か月前~1か月前まで |
試験時間 | 50分(全科目共通) |
出題形式 | コンピュータを使った実技試験(CBT) ※各ファイルを開き、指示された操作を行う。 |
出題数 | 50問前後 |
合格基準 | 550点~850点の範囲/1000点満点中 ※受験科目により範囲は変動。 ※科目により、範囲にあてはまらない場合有り |
MOSは全国一斉試験のほかに、各パソコン教室を中心に行われる「随時試験」もあります。随時試験の場合、教室によりますが、毎週1、2回程度(教室によっては毎日)試験を実施。就職や転職活動で早急にMOS資格を取得したい方におすすめです。
\一発合格率99.3%!WinのMOS対策講座/
まとめ
以上、労務におすすめの資格16選の勉強時間の目安について解説しました。資格試験は学習範囲や出題形式によって勉強時間が大きく異なります。途中で挫折しないよう「どの位の勉強時間が必要なのか」事前に把握しておきましょう。
とりわけ社労士などの高難度資格は、複数回の受験を強いられる場合もあります。
そのため資格試験に挑戦する際は、資格や検定の難易度も把握するのがポイント。以下の記事で、労務におすすめの資格16選の難易度について解説しているので、気になる方はこちらもどうぞ。