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スキルアップのため、人事労務系の資格取得を目指す方は、こんな風に考えていませんか?
✔ 人事労務に役立つ資格が知りたい
✔ 初学者が取得しやすい資格はないか
✔ 合格率や難易度から資格を選びたい
そこで本記事は、人事労務系の資格それぞれの合格率と難易度を紹介します。

記事を読むメリットは以下のとおり。
〇 人事労務におすすめの資格が分かる
〇 初学者が挑戦しやすい資格が見つかる
〇 各資格の合格率や難易度を把握できる
具体的には、本サイトで紹介する「人事労務におすすめの資格16選」のうち、主催団体による公表や参考情報から合格率を把握できる以下の12資格の合格率と難易度を解説します。
<合格率が公表されている資格>
〇 衛生管理者
〇 社会保険労務士
〇 年金アドバイザー
〇 ビジネス実務法務検定
〇 日商簿記検定
〇 メンタルヘルス・マネジメント検定
〇 ITパスポート
<参考情報から合格率を推計した資格>
〇 個人情報保護士
〇 ハラスメントアドバイザー
〇 マイナンバー実務検定
〇 労働法務士
〇 MOS
主催団体が公表する合格率や公式ホームページに掲載されている参考情報を元にした信頼性の高いデータです。人事労務の資格取得を目指す方は、ぜひ参考にしてみてください。
難易度の分類方法
本記事では、人事労務のおすすめ資格の難易度を以下のとおり分類します。

合格率が公表されている資格は直近10回の平均合格率、合格率が公表されない資格は主催団体が発表する参考情報を元に、各資格を4段階で難易度分けしました。
以下、各資格の難易度について、「難しい」「どちらかというと難しい」「どちらかというと易しい」「易しい」の順に解説していきます。
難しい資格
人事労務のおすすめ資格のうち「難しい」に該当する資格は次の4つです。
難しい(平均合格率20%未満)
・社会保険労務士
・日商簿記検定1級
・ビジネス実務法務検定1級
・メンタルヘルスマネジメントⅠ種
社会保険労務士
人事労務系の資格でもっとも難しいのは「社会保険労務士」。直近10回の平均合格率は以下のとおりです。
直近10回の平均合格率
社会保険労務士:5.9%
各回の受験者数、合格者数、合格率はこちらになります。
実施年度 | 受験者数 (人) | 合格者数 (人) | 合格率 (%) |
---|---|---|---|
令和6(2024)年度 | 43,174 | 2,974 | 6.9 |
令和5(2023)年度 | 42,741 | 2,720 | 6.4 |
令和4(2022)年度 | 40,633 | 2,134 | 5.3 |
令和3(2021)年度 | 37,306 | 2,937 | 7.9 |
令和2(2020)年度 | 34,845 | 2,237 | 6.4 |
令和1(2019)年度 | 38,428 | 2,525 | 6.6 |
平成30(2018)年度 | 38,427 | 2,413 | 6.3 |
平成29(2017)年度 | 38,685 | 2,613 | 6.8 |
平成28(2016)年度 | 39,972 | 1,770 | 4.4 |
平成27(2015)年度 | 40,712 | 1,051 | 2.6 |
社労士試験は、受験生全体の得点を相対評価する試験です。受験生の出来栄え(得点状況)によって合格ラインが毎年変動します。「総得点」だけでなく、各科目ごとの「合格基準点」も変わるため、思わぬところで足切りをくらい不合格となる方も多いです。
毎年度の合格率も平均6~7%程度に調整されるなど、きわめて難易度の高い資格になります。
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日商簿記検定1級
人事労務のおすすめ資格のうち「難しい」に分類される二つ目の資格は「日商簿記検定1級」。
直近10回の平均合格率
日商簿記検定1級:10.9%
※ 統一試験の結果による
直近10回の受験者数・合格者数・合格率は以下のとおりです(統一試験のみ)。
実施回 | 実施年月 | 受験者数 (人) | 合格者数 (人) | 合格率 (%) |
---|---|---|---|---|
168 | 2024年11月 | 10,420 | 1,572 | 15.1 |
167 | 2024年6月 | 9,457 | 992 | 10.5 |
164 | 2023年6月 | 9,295 | 1,164 | 12.5 |
162 | 2022年11月 | 9,828 | 1,027 | 10.4 |
161 | 2022年6月 | 8,918 | 902 | 10.1 |
159 | 2021年11月 | 9,194 | 935 | 10.2 |
158 | 2021年6月 | 7,594 | 746 | 9.8 |
157 | 2021年2月 | 6,351 | 502 | 7.9 |
156 | 2020年11月 | 8,553 | 1,158 | 13.5 |
155 | 中止 | - | - | - |
153 | 2019年11月 | 7,520 | 735 | 9.8 |
日商簿記1級は、会計や原価計算の専門知識が求められる難易度の高い資格です。日商簿記2級・3級とは異なり、1級は統一試験のみの実施となっています。

日商簿記1級の合格率は、例年10%前後で推移。
直近10回の合格率をみると、最高15.1%(第168回)、最低7.9%(第157回)。日商簿記1級は、出題範囲が非常に広く、独学で合格を目指すのは難しい資格です。オンライン講座やスクールを利用しての受験対策をおすすめします。
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ビジネス実務法務検定1級
人事労務のおすすめ資格で「難しい」に分類される三つ目の資格は「ビジネス実務法務検定1級」です。
直近10回の平均合格率
ビジ法1級:13.1%
直近10回の受験者数・合格者数・合格率は以下のとおり。
実施回 | 実施年月 | 受験者数 (人) | 合格者数 (人) | 合格率 (%) |
---|---|---|---|---|
56 | 2024年12月 | 445 | 74 | 16.6 |
54 | 2023年12月 | 467 | 49 | 10.5 |
52 | 2022年12月 | 481 | 43 | 8.9 |
50 | 2021年12月 | 458 | 97 | 21.2 |
48 | 2020年12月 | 372 | 46 | 12.4 |
46 | 2019年12月 | 453 | 78 | 17.2 |
44 | 2018年12月 | 509 | 56 | 11.0 |
42 | 2017年12月 | 486 | 53 | 10.9 |
40 | 2016年12月 | 583 | 67 | 11.5 |
38 | 2015年12月 | 569 | 66 | 11.6 |
ビジネス実務法務検定は、ビジネスに関わる幅広い法律知識が問われる資格試験。1級~3級が設けられており、各級に求められるレベルはこちらです。
ビジ法 | 1級 | 2級 | 3級 |
---|---|---|---|
求められる レベル | ビジネス全般で必要な 法律知識を有し、様々 な観点から高度な判断 や対応ができる。 | 豊富な実務経験を有し 弁護士などの専門家と 連携でき、質的量的な 実務知識を有する。 | 業務上で理解するべき 基礎的法律知識を有し 問題点を発見できる。 |
特にビジ法1級は、平均合格率1割台の難関資格。学習範囲が重複する「司法書士」や「行政書士」を目指す方を中心に人気があります。
なおビジ法1級は、合格率が大きく伸びた年(おおむね10%台後半以上)の翌年、合格率がガクっと落ちる傾向にあります。ビジ法1級合格を目指す方は、受験する年度選びも重要です。
メンタルヘルス・マネジメントⅠ種
人事労務の資格で「難しい」に分類される四つ目の資格は、「メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅰ種」です。
直近10回の平均合格率
メンタルヘルス・マネジメント
検定Ⅰ種:18.4%
直近10回の受験者数・合格者数・合格率は以下のとおり。
実施回 | 実施年月 | 受験者数 (人) | 合格者数 (人) | 合格率 (%) |
---|---|---|---|---|
37 | 2024年11月 | 1,731 | 362 | 20.9 |
35 | 2023年11月 | 1,587 | 325 | 20.5 |
33 | 2022年11月 | 1,628 | 287 | 17.6 |
31 | 2021年11月 | 1,521 | 301 | 19.8 |
29 | 2020年11月 | 1,276 | 272 | 21.3 |
27 | 2019年11月 | 1,620 | 252 | 15.6 |
25 | 2018年11月 | 1,642 | 332 | 20.2 |
23 | 2017年11月 | 1,634 | 306 | 18.7 |
21 | 2016年11月 | 1,610 | 296 | 18.4 |
19 | 2015年11月 | 1,586 | 185 | 11.7 |
メンタルヘルス・マネジメント検定は、社員を健康的にマネジメントする知識が問われる資格試験です。レベルに応じてⅠ種~Ⅲの3コースが設けられています。
項目 | Ⅰ種 マスターコース | Ⅱ種 ラインケアコース | Ⅲ種 セルフケアコース |
---|---|---|---|
対象者 | ・人事労務部門 ・経営幹部 | ・管理監督者 | ・一般社員 |
主な内容 | 社内のメンタルヘルス 対策の推進 | 部下のメンタルヘルス 対策の推進 | 従業員自身のメンタル ヘルス対策の推進 |
求められる レベル | メンタルヘルスケアの 計画ならびに産業保健 スタッフや専門機関等 との連携や教育企画が できる。 | 管理職として、部下が 不調に陥らないように 配慮し、安全配慮義務 に則って対応できる。 | 社員が自らのストレス 状況を把握し、不調に 早期に気づき自らケア できる。 |
メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅰ種は「マスターコース」と言われ、人事労務部門で働く方や経営幹部向けの内容。社内でメンタルヘルス対策のかじ取りを担うためのスキルが問われます。
医療機関などの専門機関と連携できるだけの知識が求められ、平均合格率も1割台。メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅱ種・Ⅲ種とくらべると、各段に難易度の高い資格です。
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どちらかというと難しい資格
人事労務のおすすめ資格のうち、「どちらかというと難しい」に該当する資格は次の6つです。
どちらかというと難しい
(平均合格率20%~40%未満)
・日商簿記検定2級
・年金アドバイザー2級
・年金アドバイザー3級
・日商簿記検定3級
・個人情報保護士
・労働法務士
日商簿記検定2級
人事労務のおすすめ資格で「どちらかというと難しい」に分類される一つ目の資格は、「日商簿記検定2級」です。
直近10回の平均合格率
日商簿記検定2級:21.1%
※ 統一試験の結果による
直近10回の受験者数・合格者数・合格率は以下のとおり(統一試験のみ)。
実施回 | 実施年月 | 受験者数 (人) | 合格者数 (人) | 合格率 (%) |
---|---|---|---|---|
169 | 2025年2月 | 7,118 | 1,486 | 20.9 |
168 | 2024年11月 | 7,589 | 2,187 | 28.8 |
167 | 2024年6月 | 6,310 | 1,442 | 22.9 |
166 | 2024年2月 | 8,728 | 1,356 | 15.5 |
165 | 2023年11月 | 9,511 | 1,133 | 11.9 |
164 | 2023年6月 | 8,454 | 1,788 | 21.1 |
163 | 2023年2月 | 12,033 | 2,983 | 24.8 |
162 | 2022年11月 | 15,570 | 3,257 | 20.9 |
161 | 2022年6月 | 13,118 | 3,524 | 26.9 |
160 | 2022年2月 | 17,448 | 3,057 | 17.5 |
日商簿記2級は、商業簿記と工業簿記(原価計算を含む)の両方を学べる資格です。財務諸表から経営内容を把握し、企業活動や会計実務をふまえて適切に処理分析できるなど、経営管理に役立つ資格として高い人気を誇ります。

日商簿記2級の合格率(統一試験)はおおむね20%前後。
直近10回の合格率(統一試験)は、最高が28.8%(第168回)、最低が11.9%(第165回)となっています。
一方、2020年12月から導入されたネット試験における日商簿記2級の合格率は「30%台後半」。本来、統一試験とネット試験は難易度に差がないはずですが、2024年までの実績をみると、ネット試験のほうが合格率が高いのが実態です。
ちなみにネット試験なら、統一試験の日程を待つ必要がなく合否結果もすぐ分かるので、日商簿記2級をすぐにでも取得したい方は、ネット試験での受験をおすすめします。
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年金アドバイザー2級
「どちらかというと難しい」に分類される二つ目の資格は「年金アドバイザー2級」です。
直近10回の平均合格率
年金アドバイザー2級:23.0%
直近10回の受験者数・合格者数・合格率は以下のとおりです。
実施年月 | 受験者数 (人) | 合格者数 (人) | 合格率 (%) |
---|---|---|---|
令和6年3月 | 705 | 148 | 20.9 |
令和5年3月 | 864 | 177 | 20.4 |
令和4年3月 | 1,082 | 264 | 24.4 |
令和3年3月 | 1,239 | 271 | 21.8 |
令和2年3月 | 中止 | - | - |
令和元年3月 | 1,325 | 279 | 21.0 |
平成30年3月 | 1,638 | 431 | 26.3 |
平成29年3月 | 1,676 | 382 | 22.7 |
平成28年3月 | 1,903 | 429 | 22.5 |
平成27年3月 | 2,242 | 616 | 27.4 |
平成26年3月 | 1,676 | 382 | 22.7 |
年金アドバイザーは、年金関連の相談・助言・指導等に関する能力を測る資格です。レベルに応じて2級~4級(1級はなく、2級が最上位級)が設けられています。
年金 アドバイザー | 2級 | 3級 | 4級 |
---|---|---|---|
主な内容 | 年金および公的保険に 関する顧客相談や内部 研修等に応じるための 実践的・専門的知識 | 顧客からの年金相談に 応じるための基本知識 と実践的な応用力 | 年金に関する基礎的な 知識 |

取得を昇進昇格の条件にしたり、研修に取り入れたりと金融業界を中心に人気の資格です。
平均合格率が2割とかなり難しい資格ですが、3年に1度、合格率が上昇する年があるのが狙い目。独学での対策は厳しいので、一発合格を狙う方は対策講座の活用をおすすめします。
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年金アドバイザー3級
「年金アドバイザー3級」も「どちらかというと難しい」に分類される資格です。
直近10回の平均合格率
年金アドバイザー3級:33.8%
直近10回の受験者数・合格者数・合格率は以下のとおり。
実施年月 | 受験者数 (人) | 合格者数 (人) | 合格率 (%) |
---|---|---|---|
令和6年10月 | 1,940 | 714 | 36.8 |
令和6年3月 | 2,367 | 694 | 29.3 |
令和5年10月 | 2,495 | 551 | 22.0 |
令和5年3月 | 3,075 | 727 | 23.6 |
令和4年10月 | 3,526 | 1,199 | 34.0 |
令和4年3月 | 4,157 | 1,325 | 31.8 |
令和3年10月 | 5,029 | 1,768 | 35.1 |
令和3年3月 | 6,023 | 2,310 | 38.3 |
令和2年10月 | 10,256 | 4,968 | 48.4 |
令和2年3月 | 中止 | - | - |
令和元年10月 | 8,337 | 3,262 | 39.1 |
年金アドバイザー3級は、顧客の年金相談等に対応するための基礎知識と実践力が問われる資格です。平均合格率は3割台前半で推移しており、他資格の3級と比べると難易度は高め。
しかしながら、合格基準は「100点満点中60点以上」と絶対評価の試験で、周囲の出来栄えによって合否が左右されることはありません。6割正答すれば合格なので、しっかりと対策した上で受験しましょう。
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日商簿記検定3級
日商簿記2級と同様、日商簿記3級も「どちらかというと難しい」に分類される資格です。
直近10回の平均合格率
日商簿記検定3級:36.6%
※統一試験の結果による
直近10回の受験者数・合格者数・合格率は以下のとおりです(統一試験のみ)。
実施回 | 実施年月 | 受験者数 (人) | 合格者数 (人) | 合格率 (%) |
---|---|---|---|---|
169 | 2025年2月 | 21,026 | 6,041 | 28.7 |
168 | 2024年11月 | 19,588 | 5,785 | 29.5 |
167 | 2024年6月 | 20,927 | 8,520 | 40.7 |
166 | 2024年2月 | 23,977 | 8,706 | 36.3 |
165 | 2023年11月 | 25,727 | 8,653 | 33.6 |
164 | 2023年6月 | 26,757 | 9,107 | 34.0 |
163 | 2023年2月 | 31,556 | 11,516 | 36.5 |
162 | 2022年11月 | 32,422 | 9,786 | 30.2 |
161 | 2022年6月 | 36,654 | 16,770 | 45.8 |
160 | 2022年2月 | 44,218 | 22,512 | 50.9 |
日商簿記3級は、ビジネスパーソンが身に付けるべき基本的な商業簿記を習得できる資格です。簿記の入門資格ですが、小規模企業における企業活動や会計実務をふまえ、経理関連書類を適切に処理できるスキルを学べるため、企業から高く評価されています。

日商簿記3級は、合格率20%後半~50%前後と変動が大きいのが特徴。
直近10回の合格率では、最高が50.9%(第160回)、最低が28.7%(第169回)。2020年12月から実施の「ネット試験」では、2024年4月~12月までの合格率が「39.1%」と、統一試験よりやや合格率が高い結果となっています。
なおネット試験は、テストセンターに空きがあればいつでも受験可能。日商簿記3級をスピーディに取得したい方は、ネット試験の利用がおすすめです。
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個人情報保護士
人事労務のおすすめ資格のうち「どちらかというと難しい」に分類される五つ目の資格は「個人情報保護士」です。
過去の平均合格率
個人情報保護士:37.3%
上記は、個人情報保護士認定試験の公式HP上に掲載されている「過去の平均合格率」になります。

主催団体の公表によると合格者の平均年齢は「37歳」。
個人情報保護士は、令和7年6月試験で第79回を迎える個人情報保護の定番資格。資格発足から現在に至るまで、のべ20万人以上が受験した実績があります。
平均合格率の起算日は示されていないものの、第1回試験からの通算と推定すると、合格率37.3%はやや難易度の高い資格といえます。一朝一夕の学習で乗り切ろうとせず、計画的な学習を心掛けましょう。
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労働法務士
「どちらかというと難しい」に分類される六つ目の資格は「労働法務士」です。
過去の平均合格率(推定)
労働法務士:28.5%
上記は、主催団体(全日本情報学習振興協会)が公式HPに掲載する以下の記述から推定したものです。700人が受験して200人が合格したとすると、200人/700人×100=28.5%になります。
本試験は、平成30年2月11日に第1回をスタート、平成30年7月で2回開催されており、計約700人が受験して約200人が合格しています。
出典:全日本情報学習振興協会HP 労働法務士概要ページ
労働法務士は人事・労務・法務部門を中心に、企業内の労働問題を解決できる専門職養成を目的とした資格です。労働法務士認定試験の公式HPでは、次のような解説がされています。
この試験は他の国家試験の労働法分野の試験と同格かそれ以上の知識の習得を目指しています。
出典:SMART合格講座 労働法務士対策講座ページ
労働基準法をはじめ、労働契約法や労使関係法の分野から出題されるため、社労士試験の前哨戦にもピッタリ。試験は3月・6月・9月の年3回で、社労士試験の前後で受験可能です。
労務管理のエキスp-トを目指す方、社労士試験に向けて腕試したい方は、ぜひ労働法務士に挑戦してみましょう。
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どちらかというと易しい資格
人事労務のおすすめ資格のうち「どちらかというと易しい」に該当する資格は次の3つです。
どちらかというと易しい
(平均合格率40%~50%未満)
・ビジネス実務法務検定2級
・衛生管理者第一種
・マイナンバー実務検定
ビジネス実務法務検定2級
「どちらかというと易しい」に分類される一つ目の資格は「ビジネス実務法務検定2級」です。
直近10回の平均合格率
ビジネス実務法務検定2級:45.2%
直近10回の受験者数・合格者数・合格率は以下のとおり。
実施回 | 受験者数 (人) | 合格者数 (人) | 合格率 (%) |
---|---|---|---|
56 | 6,586 | 2,759 | 41.9 |
55 | 5,454 | 1,828 | 33.5 |
54 | 6,351 | 2,455 | 38.7 |
53 | 5,218 | 1,523 | 29.2 |
52 | 5,549 | 2,807 | 50.6 |
51 | 4,249 | 2,246 | 52.9 |
50 | 4,733 | 2,977 | 62.9 |
49 | 3,549 | 2,426 | 68.4 |
48 | 6,890 | 2,990 | 43.4 |
47 | 中止 | - | - |
46 | 7,083 | 2,170 | 30.6 |
ビジネス実務法務検定2級は、ビジネスに関わる幅広い法律知識が問われる級。具体的には「豊富な実務経験を有し、弁護士など外部の専門家と連携できる」レベルが求められます。

受験回によって合格率が乱高下しやすいのも特徴。
ビジネス実務法務検定2級の受験は、IBT方式(自宅からインターネット受験)とCBT方式(試験会場に備え付けのパソコンで受験)のどちらか好きな方法を選べます。
受験期間は、第1シーズン(6月中旬~7月上旬)と第2シーズン(10月下旬~11月中旬)に分かれており、忙しいビジネスパーソンでも受験しやすい資格です。
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衛生管理者 第一種
人事労務のおすすめ資格で「どちらかというと易しい」に分類される二つ目の資格は「衛生管理者 第一種」です。
直近10回の平均合格率
衛生管理者 第一種:46.1%
直近10回の受験者数・合格者数・合格率は以下のとおりです。
実施年度 | 受験者数 (人) | 合格者数 (人) | 合格率 (%) |
---|---|---|---|
令和6年度 | 64,911 | 30,081 | 46.3 |
令和5年度 | 67,572 | 31,108 | 46.0 |
令和4年度 | 68,066 | 31,207 | 45.8 |
令和3年度 | 68,210 | 29,113 | 42.7 |
令和2年度 | 43,157 | 18,916 | 43.8 |
令和元年度 | 68,498 | 32,026 | 46.8 |
平成30年度 | 67,080 | 29,631 | 44.2 |
平成29年度 | 65,821 | 29,636 | 45.0 |
平成28年度 | 61,500 | 28,003 | 45.5 |
平成27年度 | 55,129 | 30,587 | 55.5 |
衛生管理者は、企業における衛生管理体制の構築に欠かせない存在。有資格者のなかから衛生管理者を選任し、事業所単位で設置することが法律で義務付けられているため、ニーズの高い資格となっています。

衛生管理者には、第一種と第二種の2つがあります。
第一種:全業種(有害業務を含む)で選任可
第二種:危険度の低い業種のみで選定可
衛生管理者を選任できる業種はそれぞれ以下のとおり。衛生管理者第一種のほうが対応業種が多いため、第二種と比べて企業からの人材ニーズも高くなります。
衛生管理者 | 第一種 | 第二種 |
---|---|---|
選任できる業種 | 建設業、製造業、鉱業 農林畜水産業、自動車 整備業、機械修理業、 医療業、清掃業…etc. ※健康に悪影響の出る 恐れのある業務および 放射線や化学物質等を 扱う業務も対象。 | 金融業、 通信業、 情報サービス業…etc. |
なお衛生管理者第一種の平均合格率は40%強と、国家資格としては取得しやすい部類に入ります。人事労務などの管理部門をはじめ、衛生管理業務に従事する方はぜひ取得しておきましょう。

マイナンバー実務検定
「どちらかというと易しい」に分類される三つ目の資格は「マイナンバー実務検定」です。マイナンバー実務検定の平均合格率はこちらになります。
過去の平均合格率(推定)
マイナンバー実務検定:41.6%
上記は、主催団体(全日本情報学習振興協会)が公式HPに掲載する以下の記述から推定したものです。4.8万人が受験し、うち2万人が合格したとすると、2万人/4.8万人×100=41.6%になります。
本試験は、マイナンバー法が施行された平成27年10月に先だって、平成27年8月よりスタートし、現在14回(平成30年6月試験まで)の開催を重ね、約4.8万人以上が受験し、約2万人の合格者数となっています。
出典:全日本情報学習振興協会HP マイナンバー実務検定概要ページ
なお上記の記述は、マイナンバー実務検定1級~3級をすべて含んだ内容になっています。

そのため各級ごとの合格率は推定できません。
参考まで、マイナンバー実務検定1級~3級のレベルはぞれぞれ以下のとおりです。
マイナンバー 実務検定 | 1級 | 2級 | 3級 |
---|---|---|---|
求められる レベル | マイナンバー法や制度 を理解し、安全管理に 必要な法知識を有する | マイナンバーを適切に 取り扱うための実務的 知識を有する | 私生活とマイナンバー 制度の関わりや仕組み を理解できる |
今後、ビジネスシーンにおけるマイナンバーの利用範囲はますます拡大していきます。人事労務などの管理部門で働く方は、マイナンバー実務検定2級を目標にしましょう。
\マイナンバー利用拡大に対応!/

易しい資格
人事労務のおすすめ資格のうち「易しい」に該当する資格は次の7つです。
易しい(平均合格率50%以上)
・ITパスポート
・メンタルヘルスマネジメントⅡ種
・衛生管理者第二種
・ビジネス実務法務検定3級
・メンタルヘルスマネジメントⅢ種
・MOS上級レベル
・MOS一般レベル
ITパスポート
人事労務のおすすめ資格のうち「易しい」に分類される一つ目の資格は「ITパスポート」です。
直近10回の平均合格率
ITパスポート:51.3%
※2023年度以前の値で集計
直近10回の受験者数・合格者数・合格率は以下のとおりです。
実施年度 | 受験者数 (人) | 合格者数 (人) | 合格率 (%) |
---|---|---|---|
2024 ※ | 204,675 | 101,904 | 49.8 |
2023 | 265,040 | 133,292 | 50.3 |
2022 | 231,526 | 119,495 | 51.6 |
2021 | 211,145 | 111,241 | 52.7 |
2020 | 131,788 | 77,512 | 58.8 |
2019 | 103,812 | 56,323 | 54.3 |
2018 | 95,187 | 49,221 | 51.7 |
2017 | 84,235 | 42,432 | 50.4 |
2016 | 77,765 | 37,570 | 48.3 |
2015 | 73,185 | 34,696 | 47.4 |
2014 | 71,464 | 34,215 | 47.9 |
※2024年4月~2025年1月まで累計値。
ITパスポートは、ITに関する基礎知識を証明する「経産省認定の国家資格」です。IT系資格の入門レベルに相当し、ITエンジニアだけでなく他職種の社会人や学生にも人気があり、近年では年間約20万人が受験しています。

国家資格でありながら、ITパスポートの平均合格率は5割超!
最年少の合格者は7歳(小学1年生)と、IT初学者でも十分合格を狙える資格です。またITパスポート試験は、学生よりも社会人のほうが有利と言われています。

理由は、業務で使用するIT用語やビジネス用語が多く出題されるから。
社会人は、ストラテジ系やマネジメント系の分野から出題される「ビジネス用語」や「会社経営に関する知識」が身についているため、学生と比べて難易度が下がります。実際、情報処理技術者試験の統計資料において、どの年度も学生と比べて社会人の合格率が高い結果になっています。
ITスキルを高めたい社会人の方は、ぜひITパスポート取得をおすすめします。
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衛生管理者 第二種
「易しい」に分類される二つ目の資格は「衛生管理者 第二種」です。直近10回の平均合格率はこちらになります。
直近10回の平均合格率
衛生管理者 第二種:53.7%
直近10回の受験者数・合格者数・合格率は以下のとおり。
実施年度 | 受験者数 (人) | 合格者数 (人) | 合格率 (%) |
---|---|---|---|
令和6年度 | 39,262 | 19,546 | 49.8 |
令和5年度 | 37,061 | 18,374 | 49.6 |
令和4年度 | 35,199 | 18,089 | 51.4 |
令和3年度 | 36,057 | 17,922 | 49.7 |
令和2年度 | 22,220 | 11,729 | 52.8 |
令和元年度 | 33,559 | 18,511 | 55.2 |
平成30年度 | 32,985 | 17,271 | 52.4 |
平成29年度 | 31,537 | 17,302 | 54.9 |
平成28年度 | 29,186 | 16,189 | 55.5 |
平成27年度 | 25,716 | 16,983 | 66.0 |
衛生管理者第二種は一種と同様、企業における衛生管理体制の構築に欠かせない資格です。対応業種は「金融・通信・情報サービス」など危険度の低い業種に限定されるものの、衛生管理者設置が義務となっている企業にとってはニーズの高い資格になります。

衛生管理者第二種は合格率5割強と、国家資格の中でも取得しやすい部類。
国家資格を目指す方、資格学習の経験がない方、転職活動を有利に進めたい方におすすめします。

メンタルヘルス・マネジメントⅡ種
人事労務のおすすめ資格のうち「易しい」に分類される二つ目の資格は「メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅱ種」です。
直近10回の平均合格率
メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅱ種:59.8%
直近10回の受験者数・合格者数・合格率は以下のとおりです。
実施回 | 実施年月 | 受験者数 (人) | 合格者数 (人) | 合格率 (%) |
---|---|---|---|---|
38 | 2025年3月 | 12,745 | 6,985 | 54.8 |
37 | 2024年11月 | 11,802 | 7,141 | 60.5 |
36 | 2024年3月 | 12,483 | 9,137 | 73.2 |
35 | 2023年11月 | 11,781 | 6,661 | 56.5 |
34 | 2023年3月 | 11,918 | 6,444 | 54.1 |
33 | 2022年11月 | 10,998 | 6,401 | 58.2 |
32 | 2022年3月 | 11,128 | 7,763 | 69.8 |
31 | 2021年11月 | 10,053 | 4,664 | 46.4 |
30 | 2021年3月 | 10,686 | 7,285 | 68.2 |
29 | 2020年11月 | 10,343 | 5,840 | 56.5 |
メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅱ種(ラインケアコース)は、部下のメンタルヘルス対策スキルを学べるコースです。管理職者として部下が不調に陥らないように配慮し、安全配慮義務に則って対応できるレベルを目標としています。

管理職やリーダークラスなど部下を持つ方におすすめ!
部下のメンタル不調やそれに伴う休職などの対応で困っている方は、ぜひ受験してみましょう。
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ビジネス実務法務検定3級
人事労務のおすすめ資格のうち「易しい」に分類される四つ目の資格は「ビジネス実務法務検定3級」です。
直近10回の平均合格率
ビジネス実務法務検定3級:65.9%
直近10回の受験者数・合格者数・合格率は以下のとおり。
実施回 | 受験者数 (人) | 合格者数 (人) | 合格率 (%) |
---|---|---|---|
56 | 9,338 | 4,321 | 46.3 |
55 | 8,285 | 3,348 | 40.4 |
54 | 6,351 | 2,455 | 38.7 |
53 | 7,344 | 3,511 | 47.8 |
52 | 7,307 | 5,866 | 80.3 |
51 | 6,261 | 5,427 | 86.7 |
50 | 7,818 | 6,714 | 85.9 |
49 | 6,461 | 5,639 | 87.3 |
48 | 9,372 | 7,097 | 75.7 |
47 | 中止 | - | - |
46 | 11,195 | 7,906 | 70.6 |
ビジネス実務法務検定3級は、ビジネスに関わる法律知識が問われる入門的な級です。ビジネスで理解すべき基礎的な法律知識を有し、問題点を発見できるレベルを目標としています。

平均合格率は6割強と初学者でも十分合格を狙える難易度!
人事労務などの管理部門をはじめ、企業活動におけるコンプライアンス対応のスキルを学びたい方におすすめです。
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メンタルヘルス・マネジメントⅢ種
Ⅱ種同様、「メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅲ種」も「易しい」に分類される資格です。直近10回の平均合格率はこちらになります。
直近10回の平均合格率
メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅲ種:66.9%
直近10回の受験者数・合格者数・合格率は以下のとおり。
実施回 | 実施年月 | 受験者数 (人) | 合格者数 (人) | 合格率 (%) |
---|---|---|---|---|
38 | 2025年3月 | 5,341 | 4,157 | 77.8 |
37 | 2024年11月 | 5,060 | 3,758 | 74.3 |
36 | 2024年3月 | 4,648 | 3,353 | 72.1 |
35 | 2023年11月 | 4,888 | 3,515 | 71.9 |
34 | 2023年3月 | 5,035 | 3,995 | 79.3 |
33 | 2022年11月 | 5,458 | 3,787 | 69.4 |
32 | 2022年3月 | 4,849 | 3,121 | 64.4 |
31 | 2021年11月 | 5,371 | 3,824 | 71.2 |
30 | 2021年3月 | 5,051 | 4,135 | 81.9 |
29 | 2020年11月 | 5,046 | 4,361 | 86.4 |
メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅲ種(セルフケアコース)は、自らのメンタルヘルス対策を学べるコースです。社員自身がストレス状況を把握したり、不調に早期に気づいたりと自らのメンタルケアができるレベルを目標としています。

平均合格率は6割強と、初学者の方でも合格しやすい入門的な資格!
セルフケアを学びたい方はもちろん、マスターコースやラインケアコースの受験を考える方も、まずはメンタルヘルス・マネジメントⅢ種の受験をおすすめします。
\累計300名の合格体験談を掲載中!/

MOS上級レベル
人事労務のおすすめ資格のうち「易しい」に分類される六つ目の資格は「MOS上級レベル」です。過去の平均合格率はこちらになります。
過去の平均合格率
MOS上級レベル:約60%
MOSを主催する㈱オデッセイコミュニケーションズは、MOSの合格率を公表していません。上記はあくまでも、資格の予備校がうたう「推定値」。MOSの試験会場となっている全国各地のパソコンスクールが内部情報として合格率を計測しているデータを参考にしたものです。

MOS試験は、最初から上級レベル(エキスパート)の受験も可能!
試験科目(WordやExcelなど)が個々に独立しているからです。マイクロソフトオフィス製品はバージョンごとに新しい機能が追加されるため、MOSもバージョン毎に試験が設けられています。
資格のバージョンアップや更新制度はないので、新しいバージョンの資格を取得したい場合はあらためて受験が必要となります。
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MOS一般レベル
「MOS一般レベル」も、「易しい」に分類される資格です。MOS一般レベルの平均合格率はこちらになります。
過去の平均合格率
MOS一般レベル:約80%
MOS上級レベル同様、MOS一般レベルも合格率は発表されていません。あくまでも資格の予備校がうたう「推定値」です。

合格率が高いものの、受験するソフトにより難易度は変わるので要注意!
独学では不安という方は、パソコンスクールが開講する通信講座の受講をおすすめします。
\オンラインで学習できるMOS講座/

まとめ
以上、人事労務のおすすめ資格の合格率と難易度について解説しました。

資格学習を始める際は、あらかじめ各資格の難易度を把握しましょう。
自分のレベルに合った資格を選ぶことで、途中で挫折することなく合格を目指せます。また資格学習では、難易度だけでなく、合格に必要な勉強時間がそのくらいかを把握することも重要です。
以下の記事で人事労務のおすすめ資格16選の「合格に必要な勉強時間」を解説しているので、気になる方はどうぞ。