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消防設備士4類(以下、乙4)受験を検討する方は、こんな風に考えていませんか?
・乙4と乙6はどっちが難しい?
・乙4の合格率は何割くらい?
・乙4の難しいポイントはどこか?
乙4は乙6同様、消防設備士を目指す方の入門的な資格。消防設備点検のメインとも言える「自動火災報知機」を取り扱える資格で、「乙6に合格したら次に受ける」という方も多いです。受験資格はなく誰でも挑戦できるため、乙種では乙6に次いで受験者数の多い人気資格となっています。

そこで本記事では、乙4の合格率と試験の難易度について解説します。筆者は令和6年度に乙4を受験して一発合格しました。自身の受験経験をふまえて、乙4の実際の難しさや注意すべきポイントを紹介。この記事が乙4受験を検討する方の一助になれば幸いです。
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消防設備士乙4の合格率

乙4の直近10年度分の受験者数、合格者数および合格率は以下のとおりです。
年度 | 受験者数 (人) | 合格者数 (人) | 合格率 (%) |
---|---|---|---|
令和6年度 ※ | 6,550 | 2,062 | 31.5 |
令和5年度 | 7,404 | 2,573 | 34.8 |
令和4年度 | 8,449 | 2,773 | 32.8 |
令和3年度 | 8,958 | 3,138 | 35.0 |
令和2年度 | 8,492 | 3,007 | 35.4 |
令和1年度 | 8,849 | 2,923 | 33.0 |
平成30年度 | 9,800 | 3,178 | 32.4 |
平成29年度 | 10,405 | 3,367 | 32.4 |
平成28年度 | 10,072 | 3,277 | 32.5 |
平成27年度 | 12,068 | 3,418 | 28.3 |
平成26年度 | 11,156 | 3,789 | 34.0 |
※令和6年4月~翌2月までの集計分
令和5年度~平成26年度までの10年度分を遡ってみると平均合格率は30.0%。乙4の合格率が3割を切ったのは1回だけで、その他の年度はすべて3割台前半で推移しています。年度による合格率の変動が少なく、受験年による当たり外れもないので、初学者でも挑戦しやすい資格です。
乙4の実際の難易度

では、乙4試験における実際の難易度はどの程度なのか。

筆者自身が受験した感想は「乙6と同じくらい」でした。
乙4試験は乙6と同様、筆記試験と実技試験で構成されています。筆記試験は4肢択一のマークシート方式。まったく分からない問題でも4分の1の確率で正答できるため、難易度は決して高くありません。
実技試験は写真やイラストを見て、自動火災報知器(以下、自火報)の構造や作動原理などを記述式で解答する形式です。筆記試験より難易度は上がるものの、機種や構造部の名称を書いたり、作動原理を簡略的に記述する程度。文章力が問われるわけではなので、過去問を解いていれば自信をもって対応できます。
なお、乙4の平均合格率が3割にとどまる要因は、乙6と同じく試験自体の特性にあります。筆記試験における「科目別の足切り」「数学的要素を含んだ出題」、実技試験における「1問あたりの配点の大きさ」によって合格のハードルが上がっている状態です。
乙6と比べて難しい点を強いて言うならば、筆記試験の「消防用設備等の構造・機能・整備」科目。乙4で扱う自火報は、熱・煙・ガスと感知対象によって機種が分かれます。それぞれの名称や特徴を整理し、構造や作動原理を覚えるのは少し苦労しました。

試験結果にもそれが出て、筆者は「構造・機能」の正答率60%と科目別で一番低かったです。

実技試験も同様で、自火報のバリエーションの多さゆえ、機種の名称や構造、作動原理を解答するのに苦戦しました。こういった要因が加わることで、乙4は乙6より合格率が低い結果になっていると考えられます。
客観的に合格率だけを見た場合、乙4の難易度は乙6より少し難しい結果でした。ただ、個人的に「乙4と乙6どっちが難しい?」と聞かれたら、「さほど変わらない」というのが本音です。
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まとめ
以上、消防設備士4類(乙4)の合格率と実際の難易度について紹介しました。
乙4は消防設備点検のメインとも言える「自火報」を取り扱う資格です。合格率だけ見ると乙6より一段難しく見えますが、実際の難易度は「さほど変わらない」というのが筆者自身の感想です。乙6同様、バランスのよい学習と実技対策を徹底して、一発合格を目指しましょう。
別記事で乙6の合格率と実際の難易度を解説しています。気になる方はこちらもどうぞ。